やっぱお前がなに考えてるかわかんねえや (ページ34)

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F-8 ページ34

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ならさ、と渉が言う。

「今度こそ、頑張ってみたら？彼をモノにできるように」
「え？」
「再会したのが運命なんなら、もう1回チャンスもらえたってことでしょ、アタックしてみなさいな」
「でも」
「でもじゃない。太輔の悪い癖出てるよ」

その言葉に何も答えられず、もう何年たったのか。

俺の片想いなのは変わらず…。

ただここ1、2年は、みやに会うたび、キタミツはがやさんのこと好きなのに、と聞かされていた。

がやさんがその気になればすぐにでも付き合えるのに、とも。

ただね… 自信がなかった。

あの、おモテになられていた(そして今もなられているであろう)きたやまを、俺のものにしちゃっていいのか。

付き合ったとしても、その先好奇の目に耐えながら2人でやっていけるのか。

そんなとき出会ったのが玉森で。

玉森は、同性と付き合っているのも変に隠すことはなく、恋人のことを大事そうに話す。

その姿が、正直羨ましかった。

だから、根掘り葉掘り聞いた。

後から玉森に聞いたら、なんだよコイツって思われてたらしいけど…笑

こんな美人な玉森が付き合ってる人がどういう人なのか見てみたくて、玉森に、彼氏さんに会わせてくれと頼みこんだ。

そこであの俺の発言が出ちゃったわけですよね…。