やっぱお前がなに考えてるかわかんねえや (ページ28)

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F-2 ページ28

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しかも。

俺はあいつに恋人がいるかさえ、知らない。

まずはあいつと面識を持つことから始めなきゃいけないのに、俺はかなりの人見知り。

あいつを抱くなんて夢のまた夢ってか…。

「ってかさ、太輔、彼に対する気持ちはマジなの？」
「訊くまでもないだろ」
「実際彼のことよく知らないじゃんか、仲良くなってみてイメージと違ったらどうすんの」
「そんときはそんときじゃん？俺のタイプかどうかを確かめるためにもまずはあいつのこと知らなきゃでしょ」

なら、と渉は言った。

「協力してやる」
「は？」
「俺ら高校3年間一緒に過ごしてきた仲だろ。太輔が誰かにこんなにメロメロになったの初めてだし、」
「メロメロって言い方古い」
「うっさい、とにかく協力してやるって言ってんの」
「はあどうも…？」
「その、きたやま？ってやつと仲良くしてるの、宮田って言うんだけど、俺の中学の同級生だから」
「まじ？！」

渉神じゃん！！！！！！！

「ただ、俺は、男らしさの欠片もない太輔の背中を押してあげるだけだからね。とりあえず太輔に宮田を紹介してあげるから、あとは自分でどうにかして」
「え、それだけ…？」

協力してやるって言うわりにはほとんど何もしてくれないじゃん、と言うと、ヘタレ！クズ！そんなことやってるとあいつをモノにできないぞ！！とけちょんけちょんに言われた。