やっぱお前がなに考えてるかわかんねえや (ページ12)

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頭が回らないのか落ち着かない藤ヶ谷を、空いている俺の隣になんとか座らせた。

やっぱ藤ヶ谷良い匂いするわー

って俺は変態か。

宮田が俺ら3人の関係を説明している。

「つまり、たまとみやが付き合ってて、きたやまは最近の2人の飲み友？」
「まあそんな感じかな」
「ってかがやさんチョー久しぶりでやんすな！」
「ね、俺もびっくり」

てかさーと藤ヶ谷が言う。

「たまとみやってどこで知り合ったの？」

その質問をスルーして、玉森が口を開いた。

「その前に、がやの好きな人のこと知りたいんですけど」

その瞬間、藤ヶ谷は首筋まで真っ赤にした。

「そ、それはどうでもいいじゃん！俺はたまとみやの話が聞きたいの！」
「俺はがやの話が聞きたいのー」

藤ヶ谷は体温が上がってるらしく、付けている香水がより強く香る。

俺の、好きな匂い。

「いいじゃん、がやとミツの話聞きたーい」
「「はあ？！？！」」

あ、ハモった。

いやそんなんどーでもいいわ。

「なんで俺が出てくんだよおかしいだろ玉森」

藤ヶ谷もそれに乗ってくると思ったが。

「ミツ？！？！ミツって何？！？！出会ったばっかで俺のきたやまのことそんな馴れ馴れしく呼ばないで！！」

今度は俺が赤面する番だった。