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ab「え、ちょっと待って、なんで入ってきたの？」
sk「だーかーら、昨日約束したんだって」
ab「いや覚えてないよ」
sk「えー、ひどくなーい？佐久間さん今日一日それだけを楽しみに生きてきたのにー」
そんな事言われてもなぁ、と思いながらシャワーを浴びる佐久間を鏡越しに見る。
振り返った佐久間が「ほら、阿部ちゃんも寒くなっちゃうから」とか言いながら俺にもシャワーをかけてくれた。
sk「阿部ちゃん昨日勉強に夢中だったじゃん？だから邪魔しないかわりに明日お風呂入ろー、ボディソープも新しいのにしといたよーって言ったら、『うん、ありがとー』って言ってたし」
ab「…それってさ、わざと勉強中狙って話しかけたんじゃなくて？」
ジロリと佐久間を見れば、えー？なにがー？なんてちょっとニヤけている。
こいつ、知らんぷりしやがって…
もういいうや、さっさと体洗って湯船入っちゃお、と思ってスポンジを持ち直すと佐久間が「あ」と呟いた。
sk「阿部ちゃん、それね直接手で洗うのがおすすめなんだって」
ab「手？」
sk「そうそう」
こうやってー、と自分の手にボディソープを出して両手に広げた佐久間。
そしてその手は佐久間自身ではなく、なぜかこちらに伸びてくる。
ab「っ、ちょっと佐久間」
sk「うわ、これめっちゃいい匂いするね」
俺の抵抗は一切無視して楽しげにお腹のあたりで手を動かしてくる。
ab「ねぇ佐久間ってば、やめっ…」
sk「甘い香り、阿部ちゃんも好きでしょ？」
ab「好きだけど…っあ///」
佐久間の手が少しだけ俺の胸をかすめた拍子に恥ずかしい声が出てしまった。
それを見逃さなかった佐久間は、ふふっと楽しげに目を細めている。
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作者名：violet | 作成日時：2023年11月17日 18時
