- ページ7
.
言われた通り顔を洗ってリビングに向かえば、ダイニングチェアに座って俺を待っていた照。
テーブルの上を見れば、タピオカドリンクといくつかのフルーツサンドが並んでいた。
fk「お。いわもっさんらしいね。」
iw「ジムの近くにさ、お店あって」
これがチョコクリームといちごで、こっちは期間限定で…、と1つずつ指さして楽しそうに解説してくれる照を眺める。
iw「どれ食う？」
fk「あー、じゃあこれ貰おっかな。」
さっぱりしてそうなオレンジのフルーツサンドを手に取った。
2人でいただきますをして、それにかぶり付く。
iw「ふふっ、うま」
fk「ん。んまいね」
目を細めて幸せそうに笑う顔。
かわいいなーなんて思って見つめてしまった。
そんな俺の視線に気づいてか、フルーツサンドからこっちに目線を移した照。
また「ふふっ」っと笑ったかと思ったら、大きい手がこちらに伸びてきた。
iw「ふっか、寝癖ついてる」
ここ。と跳ねているであろう髪を撫でた。
iw「なにこれ、全然治んないじゃん」
何度か撫でつけても治らなかったみたいで、可笑しそうに笑いながらも照の手が離れていった。
fk「いや、諦めんなよ」
さっきまで照に撫でられていたところを自分でも触ってみようとすれば、すっと手首を掴んで阻まれる。
fk「ん？なに？」
iw「かわいいからそのままでいいよ」
fk「っ！は！？」
急に落とされたかわいい発言に思わず目が泳ぐ。
そんな俺を気にする様子もなく、またフルーツサンドに夢中になってニコニコと食べ始めた照。
いや、そっちこそかわいいからな。と心の中で張り合ってみたけど何の意味もなさなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 134人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：violet | 作成日時：2023年11月17日 18時
