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ab「…ご飯にする?お風呂にする?それとも…俺?」
sk「たはー!堪んないね。」
天を仰ぐように上を向いたかと思ったら、次の瞬間には俺に覆いかぶさるように乗っかってきた。
ab「ちょっ、佐久間?」
真上にいる佐久間を見つめれば、その表情は先程と打って変わって色気を含んでいた。
梳くように髪を撫でるから、思わず気持ちいいななんて考えてしまって。
sk「阿部ちゃんにする。」
そう言って降ってきた唇。
いつもの癖で目をつぶるけど、期待とは裏腹にチュとすぐに離れてしまった。
ゆっくりと目を開ければ、今度は耳元に寄せられた唇。
sk「ここだとツナとシャチに見られちゃうから、寝室行こっか。」
そのまま優しく耳を舐めるから、背筋がゾクゾクして思わず声が出そうになる。
満足気に微笑んだ佐久間に手を引かれ、寝室のドアがゆっくりと閉まった。
ab「あ、エプロン付けたまま来ちゃった。」
寝室には似つかない格好に気付き、紐に手をかけるも、そのままベッドに倒されて。
sk「脱がなくていいよ。今日はこのまま。」
色気を含んだ目でくふっと笑われたら、もう心臓が高鳴って反論なんかできなかった。
『『エプロンプレイ、してみたかったんだよね』』
絡み合った視線。
その奥の思考が一致していることは、あえてどちらも口に出さずに。
Fin.
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作者名:violet | 作成日時:2023年11月17日 18時