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【自宅】





家に帰れば、出迎えが頭を下げる。





「お嬢、お帰りなさい。
今日は遅かったっすね」

『友達と遊んでただけだ』

「一言連絡下さい。親父が心配してやしたよ」

『お父さんは心配症なだけ。
このくらい皆同じよ』

「…分かってます。
しかし、お嬢は昔__」

『分かってる。次からは連絡する』

『…それ、もう5回目っすよ』






会話を早々に切り上げ、自分の部屋に向かう。












『トト丸』





唯一の癒しのペットである兎を抱く。

合計 14匹。
母が飼っていた2匹から繁殖したのだ。






___prrr





携帯が鳴った。
画面を見ると、晴香からだった。





『もしもし』

《「もしもーし。あ、君がAちゃん?」》




全く知らない男からだ。
話し方からしてチャラそうな雰囲気。





『誰?』

《「俺?晴香の友達」》

『名前は?』

《「そんな事よりさ〜、晴香から聞いたんだよね〜」》





おまけに話を聞かない野郎だ。





《「晴香に借金の返済に150万も渡したなんて
ちょーいい友達じゃん!」》

『…』

《「Aちゃん、ヤクザの娘なんでしょ?
ヤクザの娘って事、学校に秘密にして通ってるみたいだね」》

『…だから何?』

《「それ、学校にバレたらどうなると思う?」》

『その理由で退学になる事は無いから』

《「じゃぁ、何で秘密にしてんの?ま、いいや。
学校に知られたくなかったら200万用意してよ」》

『…誰に脅迫してんのか分かってんの?』

《「え?何?怒ってるの?w」》





人の神経を逆撫でする野郎だ。





《「明日、11時に晴香の借金を返済するんでしょ?
その15分後 連絡するよ。

それまでに用意しといてよ」》

『…晴香は今、何処にいるの?』

《「俺と一緒。
あ、晴香は行かないからね?返済しといてね」》

『駄目だ。晴香に来るように伝えろ』

《「は?」》

『学校に言いたきゃ言えよ』

《「えぇ〜。
君、卒業したいとか言ってたんでしょ?

普通の人間と同じ様にとか…普通に無理でしょw」》

『あんたに関係ないだろ。
学校にでも何でも言いたきゃ言えばいい。

あんたに払う金は1円も無い』

《「下手に出れば調子乗りやがって…
本気で言うぞ?」》

『勝手にしろ。
晴香。明日、11時。待ってるから』







それだけ伝えると電話を切る。







『_____クソったれ』









_____





________

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しおらん(プロフ) - 凄くいいです!更新頑張ってください!! (2022年3月23日 19時) (レス) @page11 id: d42d8a020d (このIDを非表示/違反報告)
せいら(プロフ) - 最近ウシジマくんにハマっていてドラマと映画全て観てここまで辿り着いたんですが内容が面白くて楽しませてもらってます…!これからも更新頑張ってください(*^^*) (2021年8月26日 23時) (レス) id: b7079ff06e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ニワトリ | 作成日時:2021年5月6日 2時

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