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冬休みが終わり、新しい年を迎える。
今年で私も19歳になる。
卒業まで残り三ヶ月。
就職先は家業を継ぐ事になっている為、
就職活動は一切無い。
就職先に悩んでいる同級生を見ると
その悩み事すら羨ましく思った。
池澤｢あーぁ…、冬休み終わっちゃったよ。
まじ早すぎ｣
彼女は親友の池澤
私の素性を唯一知っている友達だ。
池澤｢Aの所、今年も餅つき大会したの？｣
『うん、美味しかった！』
池澤｢いいなぁ。
Aの話を聞いている限り、ヤクザなんて思えないよ〜｣
それはそうだ。
刺激の強い話はしていないのだから。
『冬休み、晴香は何してたの？』
彼女が忙しいと言う理由で、
冬休みは一度も会っていなかった。
池澤｢あ〜、ちょっとね。
おばあちゃんがさ、体調崩してて…｣
『そう…、体調戻るといいね』
池澤｢…うん｣
＿＿＿＿＿嘘だな。
彼女の目が泳いでいた。
一つや二つ、知られたくない事は誰にだってある。
嘘と分かっていても探索はしない。
池澤｢…ねぇ、A。
今ちょっと家がピンチでさ…
こんな事は本当に言いたく無いんだけど
お金…貸してくれないかな…｣
『…』
池澤｢…本当にごめん。
頼めるの…Aしかいなくて。
実はお父さんが借金してて…。
少しでいいの…！
借りれないかな…？｣
彼女が金目的で
私に近付いた訳でない事は知っている。
本当は友達に金銭関係の問題は持ちたく無い。
でも、困っている以上は放っておけない。
『…お父さん、どのくらい借金してるの？』
池崎｢…150万｣
『…そう。分かった。
明日、お金を用意するよ』
池澤｢…え、本当に…？｣
『うん。晴香には…借金で苦しんで欲しくないから』
彼女の目から涙が零れ落ちる。
池澤｢本当にごめんね。
絶対、絶対に返すから……！｣
『晴香が謝る事じゃないよ。
頑張ってね』
彼女の背中を優しく撫でる。
彼女の家族は、普通より少し貧しい。
父親が何故 借金をしたのかは分からないが、
彼女がその荷を背負うのは見ていられなかった＿＿＿
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しおらん(プロフ) - 凄くいいです！更新頑張ってください！！ (2022年3月23日 19時) (
レス) @page11 id: d42d8a020d (このIDを非表示/違反報告)
せいら(プロフ) - 最近ウシジマくんにハマっていてドラマと映画全て観てここまで辿り着いたんですが内容が面白くて楽しませてもらってます…！これからも更新頑張ってください(*^^*) (2021年8月26日 23時) (レス) id: b7079ff06e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニワトリ | 作成日時：2021年5月6日 2時
