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『俺の何がダメなんだよぉ…』
見事に振られ、
その日の夜に友達の家で愚痴を吐いていた。
｢え？何、こいつどうしたの？｣
何も知らない友達が、
他の友達に状況の説明を求める。
｢今日告って振られたんだって｣
｢…お前も振られる事あんだな｣
『初めての告白だったのに…』
｢で？なんて言われたの？｣
ティッシュで鼻水を拭く。
『B専だからって…』
返答を聞くと、友達は大笑い。
｢そりゃあ、
はなっから論外だったっちゅーわけだな｣
『俺の頑張ったのに〜！！』
｢ま、次に活かせよ。
てか、振られた理由が贅沢すぎるだろ｣
｢それな？｣
『振られて贅沢も糞もあっかよ！！』
｢ま、飲め飲め｣
酒場で言われそうな言葉だが、
渡されたのは普通のジュースだ。
未成年者だから当たり前だけどね。
『俺、暫く立ち直れねぇよ…』
｢だろうな｣
友達がポンポンと慰めるかのように背中を軽く叩く。
｢ま、持つべきものは友！
早く忘れて吹っ切れろ！｣
『お前ら…』
キラキラとした眼差しで友達を見つめると、
友達が嫌そうな表情を見せる。
｢…お前のその目、辞めてくれ。
荒んだ俺の心が見るなと言ってる｣
｢あぁ。なんでそんな少年の様な目を
未だにできるのか分かんねぇ｣
＿＿＿＿＿＿
＿＿＿
『あー…』
時刻は21:00過ぎ。
日も暮れて、真っ暗な闇に閉ざされる頃。
友達と居て気は紛れたものの、
一人になると落ち込む。
『俺が不細工に生まれてたらなぁ…』
※恐らく、こんな事を言うのは彼だけである
『ん？』
目の前でゴソゴソと何かが動いた。
恐らくいつも見る
ま、勝手に逃げるだろうと気にせずに突き進む＿＿
突然、浮遊感に襲われる。
地面から体が浮いていた。
急な出来事に思考が追い付かず、
呆然としている。
月の光に重なる二つの影。
誰かに担がれてる＿＿＿＿＿？
これって…
これって…
ユウカイですか＿＿＿＿？？？？？？
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作者名：ニワトリ | 作成日時：2021年2月7日 15時
