チュートリアル (プレイヤー目線) ページ2
▶ [あれ、ここは…？]
[ここ、どこだろう？]
【あれ、ここは…？】
「やっと目が覚めましたか！
さあさあ、入学式はもう始まっていますよ！」
[どういうこと？]
▶ [入学式？]
【入学式？】
「ほら、早く闇の鏡の前へ」
「汝の名を告げよ」
【……○○です】
「この者からは魔力の波長が一切感じられない…
色も形も一切の無である。
よって、どの寮にもふさわしくない！」
「なんですって！
魔力を持たない人間を黒き馬車が
迎えに行くなんてありえない！
一体なぜ…！？」
「なら、その席オレ様に譲るんだゾ！」
「こら、待ちなさい、この狸！」
「オレ様は狸じゃねー！
偉大なる魔法士になる男・グリムとは
このオレ様のことだゾ！」
「威勢のいい小動物ですね。
リドルさん、一緒にお願いできますか」
「違反者は見逃せないからね。
さっさと済ませるとしよう」
「ふなーっ！離すんだゾ！
オレ様は絶対絶対、
大魔法士になってやるんだゾー！」
「さて、少々トラブルもありましたが、
入学式はこれにて閉会です。
大変残念なことですが、貴方には
この学園から出て行ってもらわねば
なりません。
安心してください、この闇の鏡がすぐに
故郷へ送り返してくれるでしょう」
▶ [良かった…帰れるんだ]
[なんだか長い夢だったなぁ…]
【良かった…帰れるんだ】
「さあ闇の鏡よ！
この者をあるべき場所へ導きたまえ！」
「……この者のあるべき場所は、
この世界のどこにもない」
「そんなことあり得ない！
貴方どこの国から来たんです？」
【××です】
「……聞いたことのない地名ですね。
図書室で調べてみましょう」
「……やはり、ない。
世界地図にも有史以来どこにも
見当たりません。
こうなると、貴方は異世界から
招集された可能性が出てきましたね」
[そんな！異世界って…！]
▶ [帰れないってことですか！？]
【帰れないってことですか！？】
「もし本当に異世界から来たのであれば、
１つだけ帰る方法があります。
それは、『運命の相手と真実の愛の
キスを交わす』というものです」
【真実の愛のキス？】
「ええ、そうすれば貴方も元の世界に
戻ることができるはずです。
そうだ！この学園は将来有望な男子生徒が
山のようにいます！
その中からお相手を探したらどうでしょう？」
【ええ！？】
【これからの私の生活、一体どうなるの＿？】
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作者名：MiLa | 作成日時：2024年3月2日 8時
