検索窓
今日:10 hit、昨日:7 hit、合計:16,993 hit

ページ14

ホテルに戻ると、次のリクルートは私じゃないことがわかった。
今日はたくさんシフトが入っている。次の時間が唯一の休み。

今はセイリングの時間であるため、ここに残っている人は少ない。
改めて部屋を見渡す。

(今日の朝はママが来てくれた…)

今朝の出来事を振り返っているとふと目に入るクローゼット。
その中にはシンデレラやオーロラ、アリスからもらった洋服が数多くしまわれている。

(…なんか寂しい)

今までは家でママやおばあちゃんがいたから一人になることなんてほとんどなかった。しかし、こっちに来てからは各々が忙しいため一人になることが多々ある。改めて1人なんだと実感すると演技ではなく、勝手に涙が溢れてきた。


エイトフット「…なに泣いてんだよ」

「…グスッ ジョー、なんで私の部屋に…?」

エイトフット「お前の部屋から泣き声が聞こえた。んで、どうしたんだよ」

「わかんないけど グスッ 涙が、止まんなくて」

エイトフット「…あーめんどくせぇ!これだからガキは…」


嗚咽を上げながら途切れ途切れに‘子供じゃない’と反論するが、適当に流されて終わってしまった。


「…一人でいるの寂しい」

エイトフット「……」


私がジョーに抱きつくと、何も言わず頭を撫でてくれた。それが私を安心させた。まだ止まってはいないが、先ほどに比べたらだいぶ涙は収まってきた。


エイトフット「家が恋しくなっちまったのか?」

「…うん」

エイトフット「お前この後のリクルーティング外してもらうか?」

「…やだ。ママをがっかりさせたくない」

エイトフット「次って確かオレと一緒か。まぁ、無理そうならヴェールやファージャに変わってもらえ」


そう言われると、無意識のうちにジョーの袖を強く握っていた。


エイトフット「お前、そんなに泣いて化粧落ちねぇのか?」

「…ウォータープルーフだもん」

エイトフット「すげぇな。…少しは落ち着いたか?」

「うん、ジョーありがとう」


そう言うとジョーは自室へと戻っていった。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
32人がお気に入り
設定タグ:手下 , 短編集   
作品ジャンル:ファンタジー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はるまき(プロフ) - 続きが気になる... 更新待ってます! (2022年10月5日 2時) (レス) @page46 id: 7c9c8aed08 (このIDを非表示/違反報告)
リンネ - 手下好きなので嬉しいです!続きがとても気になります (2019年1月7日 16時) (レス) id: 679ef415fd (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 森田菜々子さん» コメントありがとうございます。私にワンピースやケロロ軍曹の知識があれば書くのですが、生憎私にはその知識がないので書けないです!期待に添えず申し訳ありません。 (2018年8月27日 12時) (レス) id: 07e7f2216f (このIDを非表示/違反報告)
森田菜々子 - お願いあるんだけどいいですかな?ワンピース×ケロロ軍曹のミルルの恋愛短編集で作って貰います?ミルルは麦わら一味の仲間を設定で (2018年8月21日 17時) (レス) id: 9b1c982b1b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あかね | 作成日時:2018年7月16日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。