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静止の零愛 ページ47

驚きのあまり固まっているとギシッと菊池くんが椅子から立ち上がり、私の座っているソファに来た。

その瞬間、一気に距離が近くなる。


自分の顔が真っ赤になっているのを承知の上で菊池くんと見つめ合った。



風磨「……柏木をずっと探してた。」


あぁ、やめて。そんな甘い声で言わないで。
おかしくなっちゃいそう。




風磨「やっと会えた。」




その言葉が合図かのようにグッと引き寄せられる。


さくら「……え?」


目の前には厚い胸板。

抱きしめられてると分かった瞬間、わたしの体温が上昇したのが分かった。


さくら「き、菊池くん…?」



何も言わずに私を抱きしめてるだけの菊池くん。
するとその体制のまま、菊池くんが言葉を発した。


風磨「……俺さ、柏木のこと好きだった。」

さくら「え?」


待って、なんて?


風磨「でも……もう遅いよな。しかも俺、彼女いるし。」


フッと離れた互いの体。



風磨「それに柏木にはもう健人っていう彼氏がいるんだもんな笑」



ちょっと自嘲気味に笑う菊池くん。
ねぇ、お願い待って。勝手に話を進めないで。



さくら「菊池くんッ、それはちがっ「ピーンポーン」」

風磨「噂をすれば、だな。」



そう言うと、菊池くんはインターホンを止めに行った。


止めに行って帰ってくると、そのまま鞄を持った。



さくら「え?」


風磨「急に変なこと言ってごめんな?忘れてくれていいから。」

じゃ、そう言って部屋を出ていこうとする菊池くん。



やめて、待って。違う。違うの。


さくら「待って!!菊池く……痛いッ」



立ち上がろうとするも、二日酔いのせいか立ちくらみが激しい。







そして__私の願いも虚しく、扉がしまった。





さくら「ッ……菊池くんッ!!」




もうすぐ健人が来ると言うのに菊池くんの名前を言い続けた。

流れる涙は止まることを知らない。














あのね菊池くん、今もずっと貴方が大好きなの。

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ゆりな - 面白くって、一気読みしました!菊地くんの描写がほんとーにきれいでした! (2021年8月21日 0時) (レス) id: 8d3b85f428 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:薔桜 | 作成日時:2021年7月27日 14時

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