棘の女王。 (ページ40)

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未来の再会ページ40

健人「……さくら。嫌なのわかるけど機嫌直して？ね？」

優しく健人が宥めてくれるけど、ずっと仏頂面の私。

だって、だって、だって…………！！

そんな反抗も虚しく会議室に着く。
垣間見える2人と思われる影が動いていた。

はぁ。

健人「開けるね？」

扉が開くと、もう座ってる2人。

やっぱりビックリした顔をしている。
そりゃね。あんだけ会議に出てませんでしたからね。

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なんだかんだようやく終わった部長会議。

あの二人と同じ空間にいるのが嫌でササッと荷物をまとめて出ていこうとする。

健人「ちょ、ちょ、！ちょ待ってよ！さくら！」

慌てて片付ける健人。

さくら「健人ー早くしないと先行くよっ！！」

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なんとか片付け終えた健人と共に会議室から出ようとすると、「あの！！」という声。

さくら「…はい。」

結望「良かったら来週の水曜日、二人の歓迎会的なものをさせてくれない？？久しぶりに積もる話もしたいし！」

そう言ってニコッと笑う結望。

だから私はあんたのその笑顔が嫌いなんだって。

嫌だ絶対に行きたくない。

さくら「……ごめんなさい。私、総務部で飲み会があるので行けません。。」

そう言うと、え？という顔をしている健人の手を引っ張って会議室を後にした。

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健人「おまえ……」

さくら「かんっぜんにやらかしたよね、私。」

健人「うん。」

さくら「真顔で答えないでよ。」

エレベーターの中。
さっき言ってしまった嘘の予定をどうしようかと悩んでいた。

健人「簡単なことじゃん。本当に飲み会すればいいんだよ。」

さくら「へ？」

健人「松島あたりに頼んでみたら？」

そっか、その手があったか！！

さくら「健人～！！ありがとう！！」

フロアに着いた瞬間、私は駆け出した。

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健人「ほんっとに……世話の焼ける奴だなぁ…そんなことも好きだけどね笑……ｸｽｯ」