棘の女王。 (ページ36)

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未来の再会ページ36

私達がこれから勤めるであろう会社、「聖薔宝」。

そこに無事(？)着くと、勝利さんが中を案内してくれた。

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勝利「…………これで案内は以上となります。」

勝利さんのその言葉を合図にふぅーと息をつく。

正直言って疲れた……これ以上ないくらい足パンパンな気がする。

そこら辺にあったベンチに座ると、大丈夫？と声をかけてくれる健人。

健人「さくら、ヒールだもんな。疲れたろ？ちょっと休みな？」

さくら「うぅ……ありがとう。」

2人で一休みしていると勝利さんが申し訳なさそうに近づいてきた。

勝利「あの……疲れているところすごく言いにくいのですが……」

健人「いえ、大丈夫です。どうかされました？」

勝利「出来れば、おふたりにそれぞれの担当部署で挨拶をして頂ければなと思ってて……」

健人「あぁ、、確かにそうですね。分かりました。」

そう言うとスクッとたった健人。
え、回復すんの早くない？

勝利「さくらさんはどうされますか？別につらいならゆっくりして頂いても構いませんが…」

さくら「いえいえいえいえ！！行きます！！」

慌てて私も立ち上がる。
くそぅ……いったいな……

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再び勝利さんについてくと、あることに気づく。

え、まって？部署ごとに挨拶だよね。
健人と離ればなれじゃん。やばい……スピーチとかなんも考えてない。

さくら「あの、勝利さん。」

勝利「はい？」

さくら「私、スピーチとか全然考えてないんですけど……」

あぁという顔をした勝利さん。

勝利「でも、大丈夫ですよ？中島さんに聞けばいいと思います。」

さくら「いや、あのでも部署ごとに分れてるんじゃ……」

勝利「いえ、我社は総務部、企画部、営業部、経理部は同じフロアにあるんですよ。しかも隣同士ですし。」

さくら「あ、そうなんですか。」

勝利「はい。だから安心してくださいね。」

ワンフロアに四部門……多いなぁ……
私、やっていけるかな。