正直者の罪 ページ3
?「さくら〜って、また音楽聴いてんの?」
高校1年生、1学期。
隣のクラスなのにわざわざ私のクラスまで来てこんな風に話しかけてくるのは、幼馴染の健人。
さくら「……何。」
ヘッドフォンを外すと、苦笑しながら前の席に座る健人。
健人「だって、さくら、このクラスに友達いないじゃん。」
さくら「うん。だから?」
健人「え、寂しくないの?」
さくら「別に慣れたし。しかも中学の時も私友達いなかったからね?」
健人「え、嘘……まじ?」
中学時代に友達がいないことに驚いたのかいつもまんまるの目をもっとまんまるにさせる健人。
というか、健人は友達ほっぽり出して大丈夫なわけ?
健人のことだからいっぱい友達いるでしょーが。
さくら「それより健人は?大丈夫なの?」
健人「あー……そうだな。戻るわ。さくら、また今日も待っといてね。今日は早めに部活終わるみたいだから。」
さくら「ん。わかった。」
健人と帰るのももういつもの事。
健人が席を立ち、教室を出るとそれを狙っていたかのように聞こえる声。
?「健人くん!!!!!」
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ゆりな - 面白くって、一気読みしました!菊地くんの描写がほんとーにきれいでした! (2021年8月21日 0時) (レス) id: 8d3b85f428 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薔桜 | 作成日時:2021年7月27日 14時