棘の女王。 (ページ45)

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未来の再会ページ45

健人サイド。

風磨がお店から出ていこうとした時だった。

風磨「あ、そういや健人。こいつの家の近くだったよな？お前が送る？？」

……いやお前、お姫様抱っこしながらよく言うよ。しかも彼女の目の前で。

いつもの俺なら「あぁ、そうだな。変わるよ」って言ってたけど今日はそうはいかない。

健人「…や、俺ちょっと白城と話すことあるから風磨が送ってやって。」

そう言って風磨にさくらの住所を書いた紙を渡す。

それを貰うとおっけー、と軽く言って出ていった風磨。

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結望「で、何？話って。」

風磨がさくらを送っていき、俺と白城だけの空間に白城が切り出した。

健人「お前さ、風磨と付き合ってるってまじ？」

結望「そうだけど？」

健人「……お前、嘘ついて付き合ってるだろ。」

それを言った瞬間、結望の手が止まる。

結望「……は？そんなわけ、ないじゃん。」

明らかに動揺している白城。ほらな。

健人「お花の子……お前じゃないって知ったら風磨、どうするんだろね。」

結望「お願い！！それだけは、、風磨に言わないで！！」

泣きそうになりながら俺の肩を掴む。

今でも謎だ。なんでこんなやつにさくらが振り回されなくちゃならないんだよ。

健人「別にいいけど…お前、いつか絶対バレるよ。」

結望「え…？なんで？」

健人「…………さあな。」

言い終えると呆然とする白城を置いて、俺は店を出た。

タクシーに乗りさくらの家まで向かう。

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なんでバレるか？

そんなの決まってる。

白城はさくらには絶対勝てないからだよ。