はじめまして、新しい個性 ページ46
「……ここは…」
黒霧さんのワープで着いた場所はモニターや実験台のようなものが置いてあったり、壁や床は白で統一されている…言わば研究室だ
『よく来てくれたね、Aさん』
「…！」
実験室にあるモニターに映し出されたのは、先生との中継映像だった
『これからドクターが君に新しい個性を授けてくれるからね』
「…手術ですか？」
『安心しなさい、そんな大それたものじゃないよ。それよりも君はどんな個性がいいんだい？』
「元々の個性を活かせる個性…ですかね」
『なるほど…確かにその方が戦いに有利だ。よし、君にピッタリの個性がある。そこのベッドに横になって』
「…はい」
先生に言われた通り実験台に横になる
しばらく無言で待っていると、扉から白衣を着た男性が入ってきた
「…」
『安心しなさい、きっとうまく行くよ』
私は返事をする間も無く麻酔薬の様なものを嗅がされ、瞬時に深い眠りに落ちていった
―――
「……ん、」
どの位眠っていたのだろうか…しばらくすると、自然と目が覚めたが眠りに落ちる前と視界に入る風景は何も変わっていないが、起き上がろうとすると殴られたような鈍痛がした
「…私の服じゃない」
なんとか起き上がって気づいたのは、元々着ていた服ではなくよくある手術着だった
薬品のような匂いが微かにした
『起きたかい、Aさん』
「…先生」
『素晴らしいよ、無事成功だ！よく頑張ったね。それで本題だが君の新しい個性は───…"可能(ポッシブル)"という個性だ』
「…可能？」
『ああ。君が元々持っている個性を補助してくれる個性だよ。例えば最大10分しか発動出来ない所を無制限で使えるようになる、1つしか奪えない所を2つ…君の努力次第ではそれ以上奪えるようになるかもしれない……そういう個性さ』
すごいチート個性になった気がする
「…随分都合のいい個性ですね」
『ハハハ、確かにそうだね。でももちろんリスクもある。キャパオーバーすると自力で歩けなくなる程の疲労感や睡魔、吐き気に襲われたりする。そうならない為にも考えて使ってほしい…いいね？』
「…わかりました」
『よし、じゃあもう弔達の所に戻ってもいいよ───…黒霧』
先生が空(くう)に呼びかけると、ズズ…と見慣れたモヤのようなものが現れた
「ありがとうございました、失礼します」
『何かあったらまた来るといいよ。君は弔のお気に入りだからね』
モヤに吸い込まれる最中、先生が弾むような声色でそう言うのが聞こえた
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柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2020年3月3日 11時) (
レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
音無春奈(プロフ) - 今日一から見直しましたがやっぱり最高ですね！相澤先生と少しずつ打ち解け合う様子が微笑ましいし、甘えた夢主ちゃんもすごいかわいいです笑 またいつか更新を楽しみにしています。いつも楽しい時間をありがとうございます(^O^) (2019年1月17日 22時) (レス) id: 82b0340df7 (このIDを非表示/違反報告)
鎖国(プロフ) - ひろおにさん» コメント有難うございます。最近なかなか忙しく思うように更新が出来ていないんですが、ご期待に添えるようなるべく早く最新話を更新したい所存です…！ (2017年11月26日 19時) (レス) id: 5af2d7ebb1 (このIDを非表示/違反報告)
ひろおに(プロフ) - めっちゃ面白いです！更新待ってます！ (2017年11月26日 12時) (レス) id: b8fe268e11 (このIDを非表示/違反報告)
鎖国(プロフ) - Reoさん» コメント有難うございます。夢主少し冷めた所があるので、相澤先生の前では我儘で相澤先生を振り回してるといいな…と思ったのですが好印象だったようで良かったです‥！ (2017年10月22日 19時) (レス) id: 5af2d7ebb1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鎖国 | 作成日時：2017年10月7日 23時
