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(A)
ホシさんと別れて、ひとりで暮らすマンションの部屋のドアを閉めると足の力が抜けた。
はあ〜〜と大きくため息を吐いて玄関に座り込む。
ど、ど、ど、どうしよう。
心臓が早く動いて、落ち着いてくれない。
―「遠いんだから危ないだろ。」
彼はいつも優しかった。
さりげ無い気づかいの上手な人だと、出会ってすぐの私でもわかった。
だから、さっきの彼の少し怒ったような顔がなんだか珍しくて
ﾄﾞｷﾘとした。
クッキーを好きだと言ってくれたこと、とてつもなくうれしく思った。
好きになっても報われないのは、自分自身がよく知っているはずなのに。
はあ、とドアに背中を預けてもう一度息をした。
シャワーでも浴びて落ち着こう、そう思って靴を脱いで、シャワールームへと直進した。
シャワーから出ると、ケータイが何やら光っている。
「す、にょん？」
カトクの通知を知らせる画面には、「スニョン」という名前とともに
「追加よろしく。」というメッセージが。
開いてみれば、プロフィール写真には笑っている彼。
「ホシさん...！？」
ああ、そっか。交換したんだった...
‐今日はありがとうございました。追加完了です。
そう返信すると、すぐに既読がついて
‐ねえ、いつまで敬語使うの？俺たち同い年じゃん。
え！？
いや、まあ同い年だけど...
‐慣れちゃったんですよ。
‐じゃあやめて。ため口にして。
ええ？なんで！？と言いたいけど、ここで言い返すと変に意識してるみたいだ。
‐わかった。
‐ホシさんじゃなくて、スニョンでいいから。
ええ！？呼び方まで変えろと！？
‐いやさすがにそれは...
‐なんで？いいじゃん！スニョンて呼んで！絶対！
あくまで彼に他意はないだろう。
ただ私と親しくあろうとしてくれているのだと思う。
‐わかったよ...
そう返すと、満足げなウサギのスタンプが返ってきてなんだかおかしくて笑ってしまった。
‐A、俺もっとAと仲良くなりたい。
ﾄﾞｯｷｰﾝｯ
「うわ...」
思わず声が出て口を押える。
ﾄﾞｷﾄﾞｷと脈打つ胸を押えて
‐そうだね。
とだけ返した。
ああ、勘違いしないのよ、私。
自分に言い聞かせるようにして、ベッドにダイブした。
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鋳柘 - スニョンとドギョミは親友と言うよりは年が違うので兄弟ですし、ドギョミはスニョンに敬語を使いますよ。 (2018年10月19日 20時) (
レス) id: 16c2882a48 (このIDを非表示/違反報告)
ジナ(プロフ) - 志保さん» 志保さま、スニョンペンさんにそういっていただけて本当にありがたいです＾＾励みになります！ゆっくりになってしまいますが、更新がんばります＾＾ありがとうございます！ (2015年10月16日 22時) (レス) id: d2ae460245 (このIDを非表示/違反報告)
ジナ(プロフ) - ぱく さらんさん» ぱくさらん様、暖かい言葉ありがとうございます（泣）週に2，3回もできないようなときもありますけど..がんばります＾＾ありがとうございます！ (2015年10月16日 22時) (レス) id: d2ae460245 (このIDを非表示/違反報告)
ジナ(プロフ) - みゆきさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます！とても遅くなってしまって申し訳ないです（泣）ゆっくりですががんばります、ありがとうございます＾＾ (2015年10月16日 21時) (レス) id: d2ae460245 (このIDを非表示/違反報告)
志保(プロフ) - 元々スニョンペンなんですけどこの小説読んでさらにスニョンが好きになりました！！すごく私のツボにハマります！大好きです！ヾ(＠⌒ー⌒＠)ノこれからも更新頑張ってください！ (2015年10月11日 19時) (レス) id: 67a82fd094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジナ | 作成日時：2015年9月23日 15時
