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(A)
ただ勉強して、学校と事務所を行き来する日々が続いた。
気づけばもう、契約期間の終了まで1か月になっていた。
相変わらず私はスニョンが好きで
いつも変わらないスニョンに、悲しくもうれしくもなった。
私の次に事務所で日本語を教える先生を誰か紹介してくれと頼まれたから、同じ場所で仕事をしていたフミヤさんという日本人の男性にお願いしたら、快く承諾してくれた。
今日は授業の様子を見たいというフミヤさんを連れて、一緒に授業へ向かった。
「お！A〜...？」
私に挨拶して、すぐ横のフミヤさんを見て驚くパフォーマンスの4人に
「来月からのみんなの先生だよ。」
と紹介した。
「フミヤです。よろしく。」
フミヤさんは私より13歳年上で、バイトを始めた時すごくお世話になった。
結婚もしていて、奥さんも日本人だからすごく可愛がってもらった。
「今日は見学するだけだから、気にしないでね。」
フミヤさんは穏やかに笑って、空いている椅子に座った。
いつも通り授業をするけど、なんだかスニョンの様子が変だ。
具合悪いのかなあ...なんて思って、「スニョン、大丈夫？」と声をかけると、
「平気。」とそっけない返事が返ってきた。
授業を終えて、
「Aちゃん、僕この後あっちに戻らないといけないんだ。車で送ろうか？」
「いいえ、大丈夫ですよ。お疲れ様でした。」
「そう、気を付けて帰ってね。」
日本語でそう会話して、フミヤさんを見送って
自分も返ろうとUターンしたら、すぐ後ろにスニョンがいてぶつかり、倒れそうになった。
とっさにスニョンが支えてくれて、倒れずにすんだけど
距離が近くてﾄﾞｷﾄﾞｷどころの話じゃなかった。
「スニョン、ごめん、大丈夫？」
「...平気。」
さっきと一緒で、そっけなくて悲しくなる。
そっと体制を建て直すように、手を離すスニョン。
「...ありがとう、じゃあ、ね。」
そういうと、無言で私の肩から荷物を取って、「送る」とだけ言った。
...彼の優しさが、いったいなんなのかわからない。
そっけないのに、優しくする。
胸がくん、と詰まって何も言えなくて
少し前を歩くスニョンを追いかけた。
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鋳柘 - スニョンとドギョミは親友と言うよりは年が違うので兄弟ですし、ドギョミはスニョンに敬語を使いますよ。 (2018年10月19日 20時) (
レス) id: 16c2882a48 (このIDを非表示/違反報告)
ジナ(プロフ) - 志保さん» 志保さま、スニョンペンさんにそういっていただけて本当にありがたいです＾＾励みになります！ゆっくりになってしまいますが、更新がんばります＾＾ありがとうございます！ (2015年10月16日 22時) (レス) id: d2ae460245 (このIDを非表示/違反報告)
ジナ(プロフ) - ぱく さらんさん» ぱくさらん様、暖かい言葉ありがとうございます（泣）週に2，3回もできないようなときもありますけど..がんばります＾＾ありがとうございます！ (2015年10月16日 22時) (レス) id: d2ae460245 (このIDを非表示/違反報告)
ジナ(プロフ) - みゆきさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます！とても遅くなってしまって申し訳ないです（泣）ゆっくりですががんばります、ありがとうございます＾＾ (2015年10月16日 21時) (レス) id: d2ae460245 (このIDを非表示/違反報告)
志保(プロフ) - 元々スニョンペンなんですけどこの小説読んでさらにスニョンが好きになりました！！すごく私のツボにハマります！大好きです！ヾ(＠⌒ー⌒＠)ノこれからも更新頑張ってください！ (2015年10月11日 19時) (レス) id: 67a82fd094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジナ | 作成日時：2015年9月23日 15時
