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(スニョン)
金曜日が来るのはそう遠いことではなかった。
前日にすでに授業を終えた2チームはそれぞれ手土産と称してお菓子やら食べ物を持って帰ってきた。
指定された部屋にチームの4人で固まって移動すると、中にはすでにAが来ていた。
「あ、こんばんは。」
ドアを開けると彼女はふわりと笑った。
テーブルの上にはオレンジ色のマフィンが並んでいた。
それぞれ席に着くと、彼女は俺たちに向かい合うように座る。
「ヌナ、これは何のお菓子ですか〜?」
チャニが聞くと、
「実家からかぼちゃがたくさん送られてきたから、かぼちゃでマフィンを作ってみました。」
コポコポ、コップにお茶を入れてくれて俺たちに差し出す。
「おいしそう〜食べてもいい?」
とうれしそうなジュン。
「もちろん。」
彼女が言うので遠慮なく。
「今日なんですけど、私、みなさんがどれくらいできるのかよくわかっていなくて...簡単なテストをしてほしいんですけど、いいですか?」
彼女がそういって、ファイルからプリントを4枚出す。
俺たちにそれぞれ1枚ずつ差し出した。
少しは分かるところもあるけど、あまりよくわからないのが正直なところ。
メンバーの中ではできるほうだとは思うけど。
「ヌナ、僕分かりません。」
ミョンホが言うと、「わからないところは何も書かなくていいですよ〜」と彼女が言った。
彼女の作ったテストを終えて手渡すと、彼女はそれをじっと見た。
「ありがとうございます、じゃあ、授業始めましょうか。」
そういって、俺たちにまた1枚ずつプリントを渡した。
不思議と授業は苦ではなかった。
内容は普通に頭に入ってくるし、わからなければすぐ聞ける。
疲れたなあと思えばお菓子に手を出してみたり。
前の授業よりもずっと楽しいと思った。
あっという間に1時間半が過ぎて、授業は終了。
「お疲れ様でした。」
「ありがとうございました。」
学校の授業みたいなしめくくりのあと、チャニが言う。
「ヌナ、マフィン持って帰ってもいいですか?」
「もちろん、どうぞ。」
タッパーに残った9個のマフィンをチャニは嬉しそうに受け取った。
メンバーもきっと喜ぶだろう。
「それじゃあ、次の授業はたぶん、マネージャーさんから連絡があると思いますから。」
次はいったい、いつだろう?
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鋳柘 - スニョンとドギョミは親友と言うよりは年が違うので兄弟ですし、ドギョミはスニョンに敬語を使いますよ。 (2018年10月19日 20時) (レス) id: 16c2882a48 (このIDを非表示/違反報告)
ジナ(プロフ) - 志保さん» 志保さま、スニョンペンさんにそういっていただけて本当にありがたいです^^励みになります!ゆっくりになってしまいますが、更新がんばります^^ありがとうございます! (2015年10月16日 22時) (レス) id: d2ae460245 (このIDを非表示/違反報告)
ジナ(プロフ) - ぱく さらんさん» ぱくさらん様、暖かい言葉ありがとうございます(泣)週に2,3回もできないようなときもありますけど..がんばります^^ありがとうございます! (2015年10月16日 22時) (レス) id: d2ae460245 (このIDを非表示/違反報告)
ジナ(プロフ) - みゆきさん» コメントありがとうございます!とても遅くなってしまって申し訳ないです(泣)ゆっくりですががんばります、ありがとうございます^^ (2015年10月16日 21時) (レス) id: d2ae460245 (このIDを非表示/違反報告)
志保(プロフ) - 元々スニョンペンなんですけどこの小説読んでさらにスニョンが好きになりました!!すごく私のツボにハマります!大好きです!ヾ(@⌒ー⌒@)ノこれからも更新頑張ってください! (2015年10月11日 19時) (レス) id: 67a82fd094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジナ | 作成日時:2015年9月23日 15時