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(A)
翌週、すっかり回復して2週間ぶりの授業のため事務所へ向かった。
「Aヌナ？」
事務所のカードキーを探していると、後ろから呼ばれて振り返る。
「ミンギュくん、」
「ヌナ、もう体調大丈夫なの？」
「うん。大丈夫、ありがとね。」
「そっか、よかったよ。」
そういって、すっとカードを通してドアを開けて、私をエスコートしたミンギュ君。
うわお、スマートだ...
なんて、彼の横顔をじっと見てしまった。
「ありがとう..」
「へへ、どういたしまして。」
少しとがった犬歯をちらつかせながら彼が笑う。
『これはモテるわ..』
思わず日本語でつぶやくと、
「？？ヌナ今なんて言ったんです？」
「ん、いや、なんでもない。」
そう、というミンギュ君と一緒に事務所の中を歩く。
「ねえヌナ」
「どうしたの？」
「ヌナはさあ、好きな人っている？」
こ、この子、何を言い出すのかと思ったら...
私よりも随分大きな背で、私を見下ろして
でも決して偉そうには見えない、優しい顔で笑うミンギュ君。
「いや、よくわかんない。」
そういうと、「へえ？」とちょっと楽しそうな顔をする。
「どうしたの、急にそんなこと...」
「ううん、ヌナがいい人と出会えるといいなあと思って。」
彼はニコニコと笑った。
...絶対なんか裏があるでしょ、と思いながらも
授業部屋についたのでミンギュ君とバイバイ。
「あ、ヌナ。」
「？」
「スニョンヒョン、すっごくヌナのこと心配してた。だから元気になったってちゃんと教えてあげて。」
ふわり、本当にきれいな笑顔を残して彼は自分のレッスン室へと歩いて行った。
「うん、ありがとう」
その背中に声をかけて、久しぶりに入る授業部屋を開けると、金髪の後姿が目に入る。
振り返って「お、久しぶり。もういいの？」とスニョンが笑う。
ﾄﾞｸﾝでも、ｽﾞｷﾝでもない。
漫画で使うような、効果音ではない。
何とも言い表せない音で心臓が鳴る。
「うん、大丈夫。ありがとう、元気になった。」
そういうと、よかったと、目をすっと細めて笑ったスニョン。
「スニョンのおかげ。ありがとね。」
そういうと、スニョンが「おう」と照れくさそうに笑った。
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鋳柘 - スニョンとドギョミは親友と言うよりは年が違うので兄弟ですし、ドギョミはスニョンに敬語を使いますよ。 (2018年10月19日 20時) (
レス) id: 16c2882a48 (このIDを非表示/違反報告)
ジナ(プロフ) - 志保さん» 志保さま、スニョンペンさんにそういっていただけて本当にありがたいです＾＾励みになります！ゆっくりになってしまいますが、更新がんばります＾＾ありがとうございます！ (2015年10月16日 22時) (レス) id: d2ae460245 (このIDを非表示/違反報告)
ジナ(プロフ) - ぱく さらんさん» ぱくさらん様、暖かい言葉ありがとうございます（泣）週に2，3回もできないようなときもありますけど..がんばります＾＾ありがとうございます！ (2015年10月16日 22時) (レス) id: d2ae460245 (このIDを非表示/違反報告)
ジナ(プロフ) - みゆきさん» ｺﾒﾝﾄありがとうございます！とても遅くなってしまって申し訳ないです（泣）ゆっくりですががんばります、ありがとうございます＾＾ (2015年10月16日 21時) (レス) id: d2ae460245 (このIDを非表示/違反報告)
志保(プロフ) - 元々スニョンペンなんですけどこの小説読んでさらにスニョンが好きになりました！！すごく私のツボにハマります！大好きです！ヾ(＠⌒ー⌒＠)ノこれからも更新頑張ってください！ (2015年10月11日 19時) (レス) id: 67a82fd094 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジナ | 作成日時：2015年9月23日 15時
