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(A)

夜が明ける少し前に目が覚めた。

 
最初よりは苦しくない。
今は苦しいというよりも、だるさが勝っていた。
 
そういえば夢にスニョンが出てきた気がする。

 
夢だからいいやと思って、なんか言っちゃったような気がするけど、まあいい、夢だし。
 
 
ゆっくりベッドから出て、リビングに行く。
 
冷蔵庫を開けると、買った覚えのないスポーツドリンクとゼリー。

 
??
 
 
あれ?

おかしいな、と思いながらリビングのテーブルを見て驚愕。

 
 
「うそ...」

夢じゃなかった?

 
『鍵はポスト。ゼリー食べて。スニョン』

ゆ...夢じゃない...何やらかしたっけ?私...?

 
思わず床に座り込む。

 
 
 
考えてもわからないし、忘れよう。
何か言ってたとしても、寝言だってスニョンもわかってるよね。

 
ありがたくゼリーをいただく。
ひんやりと冷たくておいしかった。

 
薬を飲んで、もう一度ベッドに横になる。

 
枕元のケータイを手に取った。


3分前に、スニョンからカトクが来ている。

 
‐具合どう?俺は今から釜山〜〜

今日はどうやら釜山でイベントらしい。

 
‐よくなったよ。ありがとう。お仕事頑張って。

 
 
 
よかった、スニョン普通だ、私は何もやらかしていないよう。

 
 
 
‐スニョン

‐何?

‐私昨日、なんか言った?

 
 
 
へ、返事が返ってこない。
 
 
‐嘘じゃないもん〜って。風邪ひどくないって駄々こねてたよ(笑)

‐な、はい...(笑)

 
なんだ、それだけか。よかった。

‐ありがとう、おかげで良くなったよ。

‐おう。でも今日はゆっくりしなよ。

‐うん。ありがとう。
 
 
 
グッと親指をたてたウサギのスタンプが送られてきて会話は終了。

 
もう少し眠ろうかな、と布団に体を沈める。

 
 
 
 
昨日、すごく会いたかった。スニョンに。
だから、呼んでしまったのかもしれない。

 
にしても、なんであそこまで優しくしてくれるのか、謎だ。
 
 
でも、彼は優しいから。
友達の少ない私を心配してくれたんだろう。


身体がだるくて、瞼が重い。

 
そっと目を閉じて、脳裏に浮かぶのは
やっぱり明るい笑顔だった。

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鋳柘 - スニョンとドギョミは親友と言うよりは年が違うので兄弟ですし、ドギョミはスニョンに敬語を使いますよ。 (2018年10月19日 20時) (レス) id: 16c2882a48 (このIDを非表示/違反報告)
ジナ(プロフ) - 志保さん» 志保さま、スニョンペンさんにそういっていただけて本当にありがたいです^^励みになります!ゆっくりになってしまいますが、更新がんばります^^ありがとうございます! (2015年10月16日 22時) (レス) id: d2ae460245 (このIDを非表示/違反報告)
ジナ(プロフ) - ぱく さらんさん» ぱくさらん様、暖かい言葉ありがとうございます(泣)週に2,3回もできないようなときもありますけど..がんばります^^ありがとうございます! (2015年10月16日 22時) (レス) id: d2ae460245 (このIDを非表示/違反報告)
ジナ(プロフ) - みゆきさん» コメントありがとうございます!とても遅くなってしまって申し訳ないです(泣)ゆっくりですががんばります、ありがとうございます^^ (2015年10月16日 21時) (レス) id: d2ae460245 (このIDを非表示/違反報告)
志保(プロフ) - 元々スニョンペンなんですけどこの小説読んでさらにスニョンが好きになりました!!すごく私のツボにハマります!大好きです!ヾ(@⌒ー⌒@)ノこれからも更新頑張ってください! (2015年10月11日 19時) (レス) id: 67a82fd094 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ジナ | 作成日時:2015年9月23日 15時

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