IF！防弾少年団が先生だったら！ (ページ6)

今日:3 hit、昨日:7 hit、合計:1,075 hit

青春を連呼するページ6

今年の男バスの試合は面白確定だが、女バスも自信があって面白くなりそうだった。
先輩方の無念は私達が晴らすんだ！と意気込みを伝えられ、そうだね！先生も応援頑張るよ！と勢いに押されながら応える私。いいね、青春してんじゃん。

と言ったその裏では、仕事嫌だーつらいーと言って後輩ジミン先生を困らせていることをきっと彼女たちは知らないだろう。
このままではいけない。変わらなきゃ、私。

「お、A先生、珍しいね。いや、初めてかも？そんな前傾姿勢のとこ見んの」
「・・・パソコンとの距離が近いと目が悪くなるぞ」

テヒョン先生とユンギ先生に声を掛けられたが、今私は仕事で忙しいのだ。
悪いが雑談は後にして頂きたい。

「私、頑張るんです」
「おう」
「こわーい、A先生が仕事に前向きとかきょうふー」

テヒョンを〆るというタスクは、今やっている仕事の次に割り振ろう。

「何をそんなに一生懸命になってるんですか？」
「課題テストの制作」
「うっぷ」

テヒョンが口元を押さえて、瞬時に顔を背けた。

「さあて、どこからどこまでだそっかなー？」
「が、学生の敵！反対！」
「お前は、一体どっちの味方なんだ？」

ユンギがテヒョンに正論な突っ込みをする。
私は二人を振り返って、恐らくキラキラしているだろう瞳を彼らに向ける。

「私、頑張るって生徒に宣言したんです！皆が頑張っているのに、私が頑張らないのはいかがなものかと思いまして・・・」

だから、テスト制作を頑張ろうと。
これも、皆の為なのだ。

「これこそが、私の青春！！ファイヤー！！」
「・・・俺、数学教師だから先生が言っている意味理解出来ないんだけど」

青春は理解するものではない。感じるものだ。
ユンギがそういえばさ、と言ってテヒョンを見た。

「お前、テスト制作の進み具合どうなんだ？」
「ぎくっ」

テヒョンがくるっと回れ右をする。

「頑張ってきまーす・・・」
「はあ、お前なあ、もし俺が教えた生徒が、クソみたいな問題を作成したと他の数学教師から聞いたらそん時は・・・・分かってるよな」
「ひいっ」
「ちゃんとやれよ」
「はいっ！！」

テヒョンの元指導教師はユンギである。
テヒョンは今でも彼には頭が上がらないようだ。
ていうか、ユンギに頭が上がらない先生なんて、校長と教頭、ソクジンを差し置いてこの学校にはいないと思う。
彼は、ミスをしない完璧マンなのだから。