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終了!、、、 ページ10

今頃カレンは自分のお父さんとあってるんだよね。

いいなぁ、と泉は呟いた。

大丈夫、私もお姉ちゃんに会いに行くんだから。

病室のドアが開いて片寄くんが入ってきた。

「あ、」

「よう、森林。」

その顔は怒っていた。

ですよねー。

病室で大人しくしてろって言ったのに出てましたもんね。

ははは。

「聞いたのか。」

「何を?」

「とぼけんな。」

すみません。

「聞きましたー!」

片寄くんは泉の隣に座るとジロリと睨んだ。

「ご、ごめんって。ちゃんと話すからさ。」

しかし一向に機嫌が直らない。

「あの、カレンどうだった?」

片寄涼太の顔が緩む。

「すごく感動的だったな。」

想像しようとするが全く出来ない。

カレンが感動的な再会?怒鳴り散らすところしか想像できないんですけど。

「ああいう家族っていいよな。」

その顔に憂いがあった。

片寄くんの家は何か問題を抱えているのかな。

不安になる私の気持ちを悟ったのかケッて顔をした

「俺の家族はフツーにいいよ。暴力振るわれたりしてねーからな。」

思ってないよ、ちょっとだけだけど。

「んで、聞かせろよ。」

私はつつみ隠さず話した。

この後の行動はヤツには内緒だ。

危険だから。

「ふーん、なんか警察みたいだな。」

「そうだね。裁判起こしちゃう?」

「いいね。」

冗談を言って笑う。

「それでカレンの方は?」

片寄くんの顔が歪む。

「全く。むしろ俺が行って間違いだったかも。」

なんで?

「すごい女子力あるよアピールしてくるの。クッキー焼いたりして食べさせられて、べらべら一方的に喋ってお父さんのこと聞いたら知らないってだったら最初からそういえよって思った。」

お疲れ様。

泉は犠牲を払ってくれた片寄くんに敬意を払う

「私が行ったら門前払いだからいい方じゃない?」

「そうか、俺はクッキーお前は門前払い。」

なんかムカつくなぁ。

「それでどうするんだ。」

「どうするも警察動くしオカルト活動はここで終了!」

ウソをついちゃった。

鼻がムズムズする。

でも仕方ないよね。

これからの活動は危険なんだから。

「だよなー。意外と面白かったのに。」

そう言って片寄くんは愕然とした顔になった。

「俺オカルトじゃねーのになんで面白いって。」

こいつの表情からするにあまり嬉しくない単語のようね、オカルトは。

「今度は都市伝説でしょ。まだまだやることはあるわ!」

拳を握りしめると片寄くんはニヤリと笑った。

「都市伝説なんて調べても意味ねーよ」

現れる→←再会



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設定タグ:片寄涼太 , グク , 魔女   
作品ジャンル:ファンタジー
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ザン(プロフ) - かなとさん» 外しました。 (2019年8月17日 2時) (レス) id: 8e20d05d05 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年8月15日 16時) (レス) id: ba1b78c8bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ザン | 作成日時:2019年8月15日 16時

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