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荒地 ページ38

(了解、、、今解析中、、、、、、、解析完了。)

頭に解析結果が流れ込んでくる。

不思議と心地よかった。

(発見、、、、そこへ空間移動をしますか。)

「はい。」

(了解)

途端体がぐらっと歪んだ。

視界の隅でおじいちゃんが起き上がって私を驚いた顔で見上げていたのが見えた。

そこで今見た景色が変わった。

荒地。

どこを見渡しても何もない果てなく続く荒地が広がっていた。

「こ、、、ここは、、、?」

(とっておきの場所でしょう。さぁ、存分に暴れて下さい。)

私の質問には答えずに自慢げに語りかけた。

「、、、褒めて欲しいの?」

(さすが!一心同体!何も言わなくても心は通じる)

はいはい。

「すごい!さすがっ!最高!!」

適当にいうと水晶玉は過激なほどに喜んだ。

なんか申し訳なくなって本当にお礼を言う。

心を込めてね。

(満足だわ。私は褒めて貰えばもらえるほどレベルアップするの。)

つまり、これからも褒めろと。

素直じゃないなぁ。

「分かった。でも今日は戻るよ。疲れてるし。」

(了解)

また景色が歪んだ。

また気がつくと戻っていた

んんー、まだ慣れないなぁ。

あれ?そういえばおじいちゃんは?

辺りを見回しても誰もいない。

「おじいちゃーん?」

(どうなさいましたか。)

かしこまった様子で水晶玉は聞いた。

「おじいちゃんがいなくて。さっき起きたはずなんだけど。」

(探しましょうか。)

「出来るの?」

(私を甘く見るんじゃないよ!)

いつもの口調に戻ってる、、、よ?

(捜索、、、、、完了)

はっや!

一秒も経ってないよね?

有能すぎる。

(連れ出しましょうか)

「いや、いいよ。そっち行く。」

(どうやら誰かと一緒にいるみたいですよ。)

誰かと?

一体誰と?

「いやまず、なんで分かるの。」

(有能な上級妖精なんで。早く名前つけてよね!)

あ、、、また戻った。

*****

「それは本当ですか!?」

その頃泉のおじいちゃんはラテとヘンリーと一緒に喋っていた。

「あぁ、あの魔術具を憑依させても抵抗がなかった。相当の魔力と能力があるじゃろう。」

おじいちゃんがそう言うとラテは難しそうに腕を組んだ。

「水晶玉、、、か。」

「どうした、ラテ。」

ヘンリーがラテに向き直る。

「いや、ただ興味があるだけ。その、水晶玉を擬人化できないかなって。いざの時役立つじゃない。」

「確かにのう。」

3人深く考え込むと笑い声が聞こえた。

泉が近づいてきている。

「とにかく後にことはまた後日。」

そう言うと二人は消えた。

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設定タグ:片寄涼太 , グク , 魔女   
作品ジャンル:ファンタジー
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ザン(プロフ) - かなとさん» 外しました。 (2019年8月17日 2時) (レス) id: 8e20d05d05 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年8月15日 16時) (レス) id: ba1b78c8bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ザン | 作成日時:2019年8月15日 16時

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