不倫理論 ページ19
それは一瞬すぐに明るくなった。
「それと引き換えにお前に頼みたいことがあるんだ。」
片寄くんは自分の胸を親指で指して爽やかなくらいの笑みを浮かべる。
「お前はオレを守れ!」
、、、、は?
待って、あなたが私を守って、私があなたを守る?
意味わかんないんですけど。
ポカーンとフリーズする私に片寄くんは御構い無しに続ける。
「オレさ、自分で言うのも何だけどモテるんだよ。」
マジで自分で言ったよ。
つーか自覚あるのか。
「それに加えてトラブル体質があるみたいで。」
なになに?トラブル体質だって?
「女絡みの。」
そっちか。
、、、待って、、、やばいでしょ。
何、私に女絡みのトラブルを抑えろと!?
「いやよ!女絡みのトラブルを私に解決させようとしても無駄だから!女だから出来るって思ってるけど出来ないわよ!流石に無理!!」
断固否定!
「ちょ、、、流石にオレもそんなこと頼まねーよ。オレはそういう女からお前を守るんだ。」
それじゃぁ、私は?
「女や男のトラブルを未然に防ぐ。」
、、、、これは、、、。
アウトか?セーフか?
灰色だ。
「なんだその微妙な顔。そんな難しい事じゃねーだろ。トラブルが起こったらオレが対処するからお前はトラブルが起こる前に防いでくれ。」
「私は探偵か、、、?」
そういうと片寄くんは驚きで目を見開く。
「魔法界にも探偵って職業はあるのか?」
私はもちろんと頷く。
「警察の雑魚処理みたいな感じ?」
片寄くんはこてりと首をかしげる。
「警察は大事件しか動かないの。探偵は、そこら辺のトラブル処理係みたいな感じ?」
最近では何でも屋みたいになってるけどね、と言うと片寄くんは苦笑した。
「そうだなぁ、オレらもそんな感じ?不倫とかの調査が多いかな?」
不倫?
「それは探偵では扱わないわ。まず、トラブルってほどじゃないし。」
片寄くんはびっくりする。
「すげートラブルじゃん。女の恨みはこえーよ?」
「確かに、、、。ていうか女が不倫してる場合もあるじゃない。」
片寄くんは、はぁと呟く。
「結婚するとき誓うのよ不倫をしないって、不倫をした瞬間即座に不倫相手共々、相応の罰を受けるわ。だから不倫なんてしても意味がないの。」
片寄くんは息を飲む。
「すげーな、そっち。こっちはそういうのないからやべーよ。不倫した人が殺される最悪なオチもあるし。」
「オチってなに?」
片寄くんはため息をついた。
わかんねーよなぁ、と。
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ザン(プロフ) - かなとさん» 外しました。 (2019年8月17日 2時) (レス) id: 8e20d05d05 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年8月15日 16時) (レス) id: ba1b78c8bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ザン | 作成日時:2019年8月15日 16時