森の見習い魔女2 (ページ18)

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説明ページ18

泉は一連の事を話した。

私の本当の名前、人間界にいる理由、ジョーンとかアリス先生とかは頑張って話した。

今後の目的も話して、一息つく。

一気に話しすぎたから喉が渇いたなぁ。

泉は杖を取り出し、自分の手のひらに向ける

「ウォーター。」

そう呟くと手のひらに美味しそうな水が溜まる。

それをごくんと飲み込む。

潤い補充完了！

隣の片寄くんは、いまだに信じられないという表情で泉を見つめていた。

「慣れないと。私と関わる宣言した以上ね。」

「そうだな。」

片寄くんは苦笑いした。

「えっと、リリーさん？」

「人間界では、森林泉だよ？ふふ、リリーって片寄くんに呼ばれるとなんかおかしい。」

「どーいう意味だよ。」

ふふふ

片寄くんは、何故か私を見てくれない。

話す時も、私をギリギリ見ないし、やっぱり関わるのは難しいのかな。

「あのさ、」

片寄くんは鼻の頭をかきながら、言った。

「その髪。」

あぁ、この髪の色が原因かぁ。

「染めてるんじゃないよ。これが地毛なの。あの黒髪はおばあちゃんが魔法をかけてくれたのよ。でも、魔法を使うと色が戻っちゃうの。私、まだ全然素人だから魔法の両立が出来なくて。」

自分で言って自分で落ち込む。

まだ、見習いだし。

ていうかそういう系の魔法は専門外だし。

「お姉ちゃんはすごいのよ。無演唱で魔法使えるし、自分の属性以外の魔法は得意だし。」

自分の姉とは思えない。

片寄くんは無言で私の愚痴？を聞いた後、私を見た

「オレはお前はすごいと思うよ。」

予想外の言葉に驚く。

片寄くんがすごい？？

「あの、褒め言葉、、？」

「なんだよ、オレをバカにしてんの。」

そっぽを向いて赤くなる片寄くん。

、、、何よ！

長いまつ毛が、下がる。

白い歯が口からのぞいていた。

「バカにしてないよ、、、、ありがとう。」

自分で言って恥ずかしくなり慌ててそっぽを向く。

片寄くんがこちらを振り返ったような気がしたけど見合わせる気になれなかった。

「、、、。」

「、、、。」

うううう。

「あのさ、オレら協力出来るんじゃね。」

、、、は？

突然の話の変わりようとその内容に唖然として振り向いてしまう泉。

「協力、、、？」

「おう！オレ、魔法使えねーけど人脈広いし協力出来る、、、いいやしたいんだ。」

したい、、、？片寄くんが？？

「人間界？にいる間オレが他の奴らからお前を守ってやるよ。」

片寄くんがそっと目を伏せる。

何か闇を抱えているみたいだった。