こわっ! ページ17
いつもの片寄くんじゃ有り得ない寂しそうな表情に泉は戸惑う。
でも、今彼から消えないと大変なことになってしまう、、、。
消えないと、と頭では思っていても体は全く動かない。
まだ、いっちゃダメだというように。
「片寄くん。」
ジョーンの時も振り払った。
なのになぜ?
今は振り払えないの。
「私は魔女だよ?」
あなた達とは違うの。
怖いでしょう?
魔法を使えるのよ?
「オレは、、、凡人だ。」
片寄くんはきっと私を睨む。
「お前魔法が使えないオレらが怖くないのか?魔法は使えないけど秘密兵器とかいっぱいあるんだぞ!?怖くないのか?」
、、、、。
「怖くない。。。みんな好き。」
そう言うと、片寄くんがふっと笑った。
「オレもだよ。」
え、、、。
一瞬フリーズする。
、、、って、違うでしょ!?私!!
片寄くんは怖くないって気持ちを同じだっていってて好きだって気持ちは全く触れていないんだから!
これじゃぁ、告白じゃん!!
ダーーーッメ!
私達は、付き合えないのよ!
待って!それじゃぁ、付き合えたら付き合うかもって思ってるのと同じじゃん!
いやーーー!!
一人アワアワしてると、片寄くんはため息をついた
「とにかく、逃げんなよ。オレはお前を怖いなんて思ってないし標本にして見せびらかそうなんて思っていないからな。」
そういった片寄くんは泉の顔を見て、しまったと口を押さえた。
「え、、、普通の人は標本にするの、、、?」
自分が標本になってるのを考えただけでぶるっと震える。
恐るべし。
「ちがーーう!間違えたんだ!みんなそんなことしねーよ!たまに物好きな人はいるけど。」
いるんじゃん!!!
怖い怖い!!
また逃げようとする泉を片寄くんは慌てて掴む
「アメリカンジョークだよ!」
「アメリカって何!?怖い!!」
「アメリカっていうのは、北アメリカ大陸にある国で、、、!」
「その国が標本王国だってこと!?」
「どこをどう聞いてそうなるんだっ!まず、王国じゃねーよ!!!」
そんな会話を繰り返すながら、疲れて二人は倒れ込んだ。
「はぁぁ、もう、バカらしくてなんとも言えない」
「それな。」
二人で顔を見合わせて疲れた笑みを浮かべる。
「よし。今見たことは秘密だ。それでいいな?」
「本当!?」
「嫌なのか?」
いやいや、最高ですよぉ〜
「オレ、いろいろ聞きたいことがあるんだ。」
片寄くんが起き上がる。
「どんなことでも受け止めてやるよ。」
何この会話!カップ、、、。
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ザン(プロフ) - かなとさん» 外しました。 (2019年8月17日 2時) (レス) id: 8e20d05d05 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年8月15日 16時) (レス) id: ba1b78c8bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ザン | 作成日時:2019年8月15日 16時