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エリウス ページ12

「誰だ。」

泉は顔を歪める。

「おっとこれは失礼。我が名はエリウス、魔界のものです。」

「魔界、、、?」

まさかこんなに早く魔界の者と会えるとは思わなかった。

「あなたの目的は。」

目的を知ればその後どうすればいいか計画が立てれる。

「わたくしのですか?特にございません。強いて言うなら、ゲームをするため、でしょうか。」

ゲーム?

「あなたは探し物をしていたんでしょう。」

泉は指摘する

「そこまで調べていたのですか。まぁ、想定内ですけど。」

エリウスはローブをはためかすと泉に近づいた。

「探し物は、、、まだ見つかってないんですよ。」

泉は一歩退がる。

「その探し物ってなんなの、、?」

エリウスは首をかしげる。

お面に影が落ちて不気味な感じがした。

「それを言うほど警戒心がないわけではないんですよ。」

さぁぁぁ

木々がざわめき、泉の頰に汗がつたる。

「私に警戒心?」

泉は杖を握る。

「はい、だってミアの妹なのでしょう?どんなことをしでかすか怖いじゃないですか。」

お姉ちゃんの名前に反応する。

「お姉ちゃんを知ってるの。」

エリウスは頷いた。

「最高のライバルでしたので。」

エリウスはさっと杖を出して泉に杖先を向ける

「君は意外性がある。しかし今はまだ弱い。狙うなら今しかないだろう。」

エリウスは何かをぶつぶつと唱えると泉はへなへなと崩れ落ちた。

動こうとしても体が思うように動かない。

「体を動かせないようにしてみました。もうすぐ目をつぶって意識が飛ぶでしょう。運が良ければ命も。」

命も、、?

泉はギロリとエリウスを見上げた。

「あんたの目的はなに。」

エリウスは背を向けていった。

「だから、ゲームですよ。」

だんだん瞼が重くなってきた。

あぁ、本当にこれで終わってしまうの。

まだ復讐もできていないのに。

最後でいい。

お姉ちゃんの顔が見たい。

見たら死んでもいい。

その時私の目の前に1匹のちょうが現れた。

キラキラと輝く金色の蝶。

蝶は私の鼻に止まるとふわっと光を放った。

あれ、、?

泉は驚いた。

手が動く?

体が徐々に回復していったのだ。

蝶はやがてゆっくりと消えていった。

動ける。回復してる。

泉は立ち上がって杖を握り直す。

チャンスをくれたんだ。

ならこのチャンスを無駄にはしない。

「チッ、」

エリウスはお面越しに顔をしかめた。

その時エリウスは見た。

森の向こうに一人の少年が歩いているところを。

エリウスはほくそ笑んだ。

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設定タグ:片寄涼太 , グク , 魔女   
作品ジャンル:ファンタジー
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ザン(プロフ) - かなとさん» 外しました。 (2019年8月17日 2時) (レス) id: 8e20d05d05 (このIDを非表示/違反報告)
かなと - オリジナルフラグをお外し下さい (2019年8月15日 16時) (レス) id: ba1b78c8bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ザン | 作成日時:2019年8月15日 16時

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