肆ノ型 ページ5
「A・・・。」
父さんの声がした。
「ごめんね、A先にいっちゃって、」
母さんの声がした。
母さんの腕が私を優しく包み込む。
「A、兄さんを守ってやってくれ。」
父さんが頭を撫でた。
こちらへ近づいてくる足音がした。
「お姉ちゃん、」
小さな可愛らしい声。
涙がどっと溢れて・・・
『ごめんなさい、、、』
かき消えそうな声で私が言うと、三人は私をさらに強く抱きしめてくれた。
「あら、お目覚めですか?」
柔らかくも品のある声に意識が戻る。
少し紫がかかった黒髪の女性が、私の傍に座っていた。
「どうですか、お体の方は?」
『・・・母さんと父さんは・・・?』
「お体の方は?」
女の人は一言一句ハッキリといい、私の口を強引に開けた。
『よふなっているとおみょいましゅ』
「そうですか。でも、暫くは安静にしておいた方がいいですね。」
一体、この人は誰なんだろう・・・
女の人は立ち上がり、はっと気づいたように私をみた。
「そういえば、あなたのお兄さんの事ですが・・・」
『兄さんが、どうしたんですか?』
不安が体中を駆け巡る。
「休まれた方がいいんですが、何度言っても耳を貸してくれなくて。今は、精神的にもギリギリですからとても危険な状態なんです。妹のあなたから、一言言ってもらえないかしら。」
『兄さんが、、分かりました。』
危険な状態、と聞いて体の震えが止まらない。
女の人はそれに気づいて、私の手を握ってくれた。
「大丈夫ですよ。」
知らない人の前では泣かないようにしようと思ったのに
涙が次から次へと零れ落ちて
止まらなかった。
女の人は私が泣き止むまで、傍に居てくれた。
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ああや - すいません、あの、炭治郎の一人称って俺じゃないですか? (8月19日 18時) (レス) @page43 id: 1c6e4dd03f (このIDを非表示/違反報告)
hasira - すいません!そもそも、オチってあるんですか?オチがいたら、誰オチか教えてください。 (2022年3月22日 11時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
hasira - えーっと・・・最終的に、夢主のことを炭次郎が好きになるんですか? (ごめんなさい!🙇まだ少ししか、読んでいないので。) (2022年3月21日 17時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
本の虫(プロフ) - 宮廷薬剤師読んでくださりありがとうございます!え・・私の頭脳ですか?(笑)変なモノしか詰まってませんが、こんなのでよければ...( ´∀` )どーぞっ!(笑) (2020年4月6日 16時) (レス) id: 0e28084fa3 (このIDを非表示/違反報告)
踊る子豚 - 宮廷薬剤師から飛んできました。本の虫さんの作品って全部読みごたえがあるし、面白い発想が本当に好きです。その頭脳分けてくれませんか?(笑) (2020年4月5日 19時) (レス) id: 0870a0ad41 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:本の虫 | 作成日時:2020年3月5日 23時