鬼が唯一恐れた女（鬼滅の刃）

拾肆ノ型 ページ15

「お目覚めですか。」




胡蝶さんの声がした。




うっすら目を開くと、にこにこと笑いながらも血管が浮き出ている胡蝶さんがすぐ傍に居た。




「昨夜は随分やらかしてくれましたね。」




『ひ、ひぃぃ・・・』




離れようと、逃げたらベッドから落ちた。




『ぐへっ・・・』




「おい・・・」




掴み上げられるように誰かに持ち上げられた




『に、兄さん・・・』




今一番会いたくなかった人。




「Aは俺を置いて、死にたかったのか、あん？」




『違うッ、断じて、違うッ！ごめんなさいごめんなさい！』




「皆がどれほど貴方を心配していたのか分かりますか？」




「Aさんっ！」「起きたんですかっ！？」「心配したんですよー！！」




ちよちゃん、なほちゃん、すみちゃんが私に飛びついた。




『三人共、ごめんね、心配かけて。』




「三人ですか？私とカナヲも心配していましたが？」




アオイちゃんとカナヲちゃんも来てくれた。




アオイちゃんの目は赤く腫れていた。




『アオイちゃん、カナヲちゃん、ごめんね。』




「(フルフル)・・・。」




「これに懲りて、もう二度と何処かに行かないでください。」




『分かりまし、た、』




胡蝶さんはまだ私を疑っているみたいだ。




しゅん、外出はこれから控えとこ。




「そういえば、昨夜は一体何があったんでしょうか。冨岡さんも何も言わないし、時透さんも、」




ズキン・・・




『昨夜、え、、、』




村に行って、鬼と会って、その後どうしたんだっけ。




全然覚えてないぞ?頭ぶつけて記憶を失ったのかなぁ？




まぁ、いいや←




カーカーカーカー




(うげっ、またあのカラスの鳴き声・・・また襲撃？)



「招集！招集！如月兄妹ヲ本部へ連れて行けッ！招集・・・」




え？如月兄妹って、




兄さんを見ると、兄さんも戸惑った表情を浮かべていた。




私達、御呼ばれしている？

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