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『はぁ？時透無一郎だからって、こんな事・・・えっ？』
振り向いてみた、今まで見たことのない焦ったような表情に何故か上機嫌になる私。現金な奴。
しかし、今の状況を理解するのを放棄した私の頭はただの豆腐なので、現金もくそもない。
『いつも余裕ぶっこいてるくせに、すごく切羽詰まった顔してるね。』
「知ってる。てかちょっと黙っててくれない？」
『僕、君と違って色気と知性を持ってるから、性別というハンデをあげても有利に変わった事ないっつってたの誰だったっけ？』
「君の口をホッチキスでとめて固定してあげようか？」
時透くんは、私を連れて行こうとするが、さっきバランスを崩していた時に期せず足を捻った空気を読めない私はこの場を動けない・・・というシナリオで動こうとする私。誰が易々とお前と一緒に行くか。こんちくしょうめ。
それに気づいたのか時透くんはチッと舌打ちをして私を・・・・・抱き上げることなく引っ張っていく。待って、炭治郎。炭治郎を呼んでくれ。
「その手に乗る訳ないでしょ。僕を舐めすぎ。」
『舐め腐ってるっつの。放せ、ガキンチョ。』
「君と僕どっちが年上なのか偶に分からなくなる。」
『ふっざけ・・・・・・・・・・・やっ！？・・った！！』
時透くんは突然私の脇に手を回すと、軽々と私を持ち上げ投げる。
投げられた私は、硬い板のようなものにお尻と背中をぶつけた。
『・・・・・・・・・・・・・い、いす？』
「せーかい。・・よく分かったね。褒めてあげるよ。」
馬鹿にすんのも大概にしてよ・・・といいかけようするが言葉が出なかった。
時透くんが顔を近づけてきたから。その時透くんが珍しく笑っていて、そして、突然椅子ごと私を持ち上げたから。
「君が炭治郎に近づきさえしなければそれでいい。その為なら僕は手段を選ばない。」
『・・・・は、』
「ざまぁ、みろ。」
ふっと前髪で顔に影がかかり、不敵に笑う時透くんの表情を際立たせた。
イケメンはどんな表情をしてもイケメンだ。むしろ、イケメンの具合が急上昇して言っているような気がする。
初めて見る表情と、イケメンをイケメンと認識した私に吐き気が襲って来た。
初見のイケメンを見ると吐き気がする私の特殊な体質とコンプレックスが今追い打ちをかけてきたんだ。最悪。
ゴールした私達を待っていたのは、過去一の歓声だった。
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栗きんとん - この作品に出会えて良かった。タカヒロ様、尊敬しかないです。更新楽しみにしてます。 (2021年3月24日 20時) (
レス) id: e9d4725bf6 (このIDを非表示/違反報告)
ピエロ - 作者様の考え方が全ての登場人物に影響されていてみんな賢そうに見える。口勝負では負けそうですwww善逸のバレンタイン理論は共感しかないww僕も来年のバレンタイン頑張ろうと思います。 (2021年3月24日 20時) (レス) id: 0c0f9836af (このIDを非表示/違反報告)
烏 - 作者様は時透無一郎ツン理解していらっしゃる。私の大好きな時透くんがまんま再現されていて凄く嬉しいです。主人公がどうなっても自分得すぎる。むいたんもありだから笑これからも頑張ってください (2021年3月24日 20時) (レス) id: 7966fe5cdc (このIDを非表示/違反報告)
豚の鰭 - やばいとしかいえませんもっと評価されるべき作品です！こんな才能溢れる作品に出会えて凄く嬉しいです！！！更新楽しみにしてます頑張ってください！！ (2021年3月24日 20時) (レス) id: 6d88d44dde (このIDを非表示/違反報告)
タカヒロ(プロフ) - 本の虫さん» 感想読みました。とても嬉しかったです。ありがとうございます。本の虫様の作品は昨年辺りから読んでいましたが、多種多様な作品で全く被ることのないストーリー性に驚きました。本の虫様の発想力を見習いたいです。ふつつかものですがこれからもよろしくお願いします (2021年3月24日 16時) (レス) id: 0e28084fa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タカヒロ | 作成日時：2021年3月12日 11時
