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＿＿＿
「もうすぐ、体育祭だよね〜」
炎天下の中、私達中三生は来月の体育祭に向けて競技練習をするために運動場に集まっている。
今は数分の貴重な休憩時間だ。
私は友達の真菰と一緒に昇降口で水分補給がてらお喋りをしてる。
『どうして、こんな暑い夏に体育祭なんていうむさ苦しい行事に参加しなきゃ駄目なんだろうね。』
「季節くらい選ばせてくれてもいいのにね。」
真菰は短い髪を後ろで束ね、暑そうに団扇で自分を扇ぐ。
どことなく視線を扇に移すと、ハチマキを頭に巻いた可愛らしい兎から出ている吹き出しのなかに達筆な字で「優勝☆赤組ファイト！」と書かれていた。
私の学校の体育祭は赤組と青組に分かれ対戦！という形で、配分方法は丁度半々に分かれてれば良く、基本適当である。
真菰と私は同じ赤組だけど、錆兎は青組なんだ。
「＿＿今日、40度超えるかもしれないんだって。」
『うそっ、マジで？』
「ん。今日皆その話題で持ちきりだよ。」
『そうだっけ。でも、それくらい暑いんだったら競技練習なんかやめたほうがよくない？』
「....いや無理でしょ。冨岡先生が指導権握ってるんだよ。」
真菰の恨めしそうな視線の先には憎たらしいほど無表情の冨岡先生がいた。
半袖の袖から伸びる健康的な腕へ視線を移す。
炭治郎も結構筋肉あったんだよなぁ。
『そういえば。真菰の錆兎くん、リレーメンバーなんだって？聞いたよ。花形じゃん。』
「すごいよね。でもそーゆーAもリレメンじゃん。」
『補欠だけどね。』
『＿＿真菰は何の競技に出るの。』
「ハードル。Aは高跳びだっけ。」
『うん。一番ましなのが高跳びだから。』
「A背高いし、跳躍力えげつないもん。もう赤組優勝だわ。」
真菰の長いまつ毛が伏せられるのを見つめながら、今まで気になっていた事を、聞いてみる。
『ずっと気になってたんだけどさ、錆兎と真菰ってさどういう関係？』
真菰はパチッと目を開けて、驚いたように私を見た。
「、、どういう関係、って？」
『えっと、んー、ド直球に聞いてもいい？』
「うん、」
『二人ってもしかして付き合ってる？』
「＿＿＿Aはどう思う？」
『へ』
まさか質問で返ってくると思わず、思わず間抜けな声が出る。
真菰は何だか少し安心したように笑うと「答えは、つき合ってるわけないじゃない。でした。」と付け足した。
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栗きんとん - この作品に出会えて良かった。タカヒロ様、尊敬しかないです。更新楽しみにしてます。 (2021年3月24日 20時) (
レス) id: e9d4725bf6 (このIDを非表示/違反報告)
ピエロ - 作者様の考え方が全ての登場人物に影響されていてみんな賢そうに見える。口勝負では負けそうですwww善逸のバレンタイン理論は共感しかないww僕も来年のバレンタイン頑張ろうと思います。 (2021年3月24日 20時) (レス) id: 0c0f9836af (このIDを非表示/違反報告)
烏 - 作者様は時透無一郎ツン理解していらっしゃる。私の大好きな時透くんがまんま再現されていて凄く嬉しいです。主人公がどうなっても自分得すぎる。むいたんもありだから笑これからも頑張ってください (2021年3月24日 20時) (レス) id: 7966fe5cdc (このIDを非表示/違反報告)
豚の鰭 - やばいとしかいえませんもっと評価されるべき作品です！こんな才能溢れる作品に出会えて凄く嬉しいです！！！更新楽しみにしてます頑張ってください！！ (2021年3月24日 20時) (レス) id: 6d88d44dde (このIDを非表示/違反報告)
タカヒロ(プロフ) - 本の虫さん» 感想読みました。とても嬉しかったです。ありがとうございます。本の虫様の作品は昨年辺りから読んでいましたが、多種多様な作品で全く被ることのないストーリー性に驚きました。本の虫様の発想力を見習いたいです。ふつつかものですがこれからもよろしくお願いします (2021年3月24日 16時) (レス) id: 0e28084fa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タカヒロ | 作成日時：2021年3月12日 11時
