ブイロクハウス 2 (ページ32)

今日:17 hit、昨日:0 hit、合計:31,544 hit

82 ページ32

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

『はいはいそんな押さなくても』

ｶﾞﾁｬ

『…おとう…さん』

「Aっ帰るぞ」

『やだっ！』

「帰るぞこのまま義理の兄貴たちと暮らすのか？」

『…違う』

「あ？」

『帰って…帰って！』

「ちょっと待てよ！」

ｶﾞﾁｬﾝ!

『っ……どうしよぉ』

ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ

「Aー？帰るぞー？」

剛「おいなにしてんだよ」

「あ？……お！剛じゃないかー！」

剛「二度とくんじゃねーって言ったよな？」

「俺はAつれに来たんだよー」

剛「黙れ早く帰れ」

『剛くん？』

「口が悪くなったなぁ」

剛「どけ」

「あ？」

剛「どけよ」

ﾄﾞﾝｯ

『！？』

ｶﾞﾁｬ

剛「…A」

『なっ何があった…？』

「いってーなー！ったく…Aー！また来るからなー？」

剛「…あーもう」

『剛くん会社は…』

剛「お前出んなって言ったよな？」

『…ごめん』

剛「良かったー…戻ってきて」

『休みなの？』

剛「おう電話かかってきて休みになった」

『そっかぁ…はー…』

剛「どうした？」

『…なーんにも』

剛「ふーん…あ、昼飯どっか行こうぜ」

『いいよー？その前にシャワーしてくる…』

剛「ほーい」

『…』

剛「食欲ない？」

『ん！？そんなことないよっ』

剛「…」

『さっきはありがとう』

剛「あー…うん」

『…』

剛「やっぱりなんかあっただろ」

『私ってやっぱり…妹なのかな』

剛「は？」

『だって…もー分かんなくなってきた
妹じゃなかったらお父さんもそんなの気づくはずよ』

剛「どっかにねぇの？何か役所みたいな」

『あー…でもお父さんの娘って戸籍はきっとなってるよ』

剛「…難しいな」

『ごめんあっこの話皆には内緒ね』

剛「おっおう」

そして私たちはご飯を食べてちょっと公園へ寄った

『ここ全然人いないね！』

剛「だなぁ…」

『何かありがとね…色々とスッキリした』

剛「え？あー全然」

『…』

剛「Aさ」

『ん？』

剛「小さいとき…」

快「おおおおおおお！なにしてんのー二人で～♪」

『快くーん！仕事は？』

快「終った！」

『はやいねー』

快「でしょー」

『あっ剛くんなんだった？』

剛「あー…いいや」

快「ほらー帰ろっ」

『そうだねっ』

剛「ったく…空気読めよ」