１３日目.飴と鞭 ページ14
「……悪かった…抑えるつもりだったが」
「はぁ…はぁ…っ、ははっ先生？これがオトコってヤツなんですか？」
「………そうだ」
少し広い洗面台で結局また先生におかされた
私の汚れた身体を丁寧に拭き取りながら淡々と答える先生
鏡を背中にただ呆れて笑うしかなかった
オトコの先生は優しさなんてただの思わせ振りで、己の欲ってやつに忠実だ
それが、オトコ
ﾋﾞｸｯ
「…ッ！」
「今日はもう何もしないから怯えるな……って言う方が無理か」
ゆっくりと抱き寄せられそのまま脱衣所を抜けた
震えを誤魔化すように先生の肩に顔を擦り付けた
大丈夫
大丈夫だ
先生はもう何もしない言っていったんだ
だから止まれ
止まれッ！
私はまだ先生の言葉を信じているらしい…
「ここ…っ？」
「寝室だ…今日はここ使っていいから黙って寝てろ」
「え、？でも先生は…？」
「なんだ？意外と満更でもないのか？」
「は…い？」
ゆっくりと下ろされたふかふかの黒と灰色が統一されたカッコいいベッド
いきなりの事で付いていけない
いきなりなんで？
いや、そもそも先生の寝る場所だよね？ここ…
あたふたしていたら先生がソッと耳打ちしてきた
「これ以上お前といたらまた理性が保てなくなるって言ってんだよ」
「ッ！！？」
「分かったら返事は？」
「…は、はい」
「よろしい」
不敵に笑い私の頭を撫で、先生は私を残し寝室を出た
ふかふかのベッドに飛び込むように横になった
気持ちいい…
こんなベッドで寝れるなんて幸せだなぁ
優しくされて、先生の重たい愛に応えて、優しくされて…
ずっとこんな飴と鞭の繰り返しなのだろうか？
「ここも先生の匂いがする」
全身が先生の匂いで包まれていくような気がする
先生は一体私に何を求めているんだろう？
こんな危ない事までして
ただ自分の欲を満たすために？
そこまで理性を保てない人じゃない
って思い込んでただけなのかな？
「…はぁ」
今日は疲れた
置いていた時計を見れば夜中の2時をとっくに過ぎてた
段々と重たくなる瞼に抵抗することなく私は眠りに落ちた
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棗(プロフ) - だだんだんだだんさん» ただの此方のミスです。申し訳ありません。ご指摘の方ありがとうございました (2017年5月20日 19時) (
レス) id: 958addaae7 (このIDを非表示/違反報告)
だだんだんだだん - 公式だと普通科はC.D.E組だと思うのですがA組なのはわざとですか？ (2017年5月12日 19時) (レス) id: c514567c69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：棗 | 作成日時：2016年9月17日 12時
