アモーラペリエラットの屋敷

Handgun victim〈拳銃の犠牲者〉 ページ8

Aが部屋に戻るとピピが首を傾げて待っていた。
包帯が解け、自分の足で数歩歩く小鳥にAは笑顔を向けた。
「もう大丈夫そうね、ほら、」
ピピは自ら飛んでいってAの手に乗った。
嬉しそうに声を上げるピピを窓辺まで運ぶ。
「…外よ、もう貴方は……」
ピピはスローで力ずよく鈎足を開き、勢いよく飛び立ち、外の風がピピを包み込む。
「…用無しよ」
その体をぶち抜いた何かが血飛沫となって飛び散った。小さな断末魔が風の中で潰れて落ちる。

｢はっ……はっ……は……｣

(なんなんだよ…あの女は…)

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