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Hit the hand ページ31

しかし神はAを見放さなかった。
指先がコツンと銃に触れたのだ。
「っ!」
しっかりととって今度こそ拳銃の引き金を引いた。
2度目の撃ち殺される筈の胸に風穴が空く。
口から垂れる血、その3秒後だった。
ほんの少し制止した彼はすぐさま拳銃を握った手を引き寄せ、深くAにキスをした。
「ン……!?」
何故?確実に死ぬ位置だった。
「ぷぁ…はァ…ンフッ…ン……❤︎」
押し倒され、嬉しそうなヴァハムート卿に半分脱がされる。
「っは…はぅ…っ…ん…ど…して…」
零れた言葉にヴァハムート卿は答える。
「僕は殺しても死なないんですよ…限定期間なもので❤︎」
訳の分からないことを言っている。
「あ…あの時っも…死んでなかったの…?」
「いいえあの時は死にました。確実に」
ヴァハムート卿は笑顔だ。
「わから…ない…何故…」
「猫に9つの心臓があるのはご存知ですか?」
突然の問いに戸惑う。
「猫…?」
「そうです…だから僕らは…猫に取り付く」
怪しくヴァハムートの目が光る。
「あな…た…悪魔…なのね…?」
「ご名答❤︎」
ヴァハムート卿はペロリと舌なめずりした。
「あはん…Aちゃんはいい香りだね…僕はいつもお気に入りのラズベリーのコロンを付けてるんだけど、どうかな?気に入った?」
「馴れ馴れしく話しかけてこないで。あと死んで」
「だから死なないって!」
悪魔と明かして距離が縮まったとでも思ったのだろうか…全く分からない。

ラズベリーコロン→←その時だった


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  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆


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作者名:フェンタニル | 作成日時:2020年11月29日 16時

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