tea Time…? ページ24
「…と、言うわけなんだ♡」
「すごい…ツッコミどころが沢山…」
「…ところで逆に聞きたいんだけど、ギラスなんで呼ばれたの?」
「そいつ(A)の髪を切りに」
「アハッ!認めなよ〜それもうバーバーだよ」
「…バーバーじゃねーよ」
「…??どうゆう事?」
「ギラスはね、無類のハサミコレクターなの。それが転じて髪を切るようになったってワケ。…ふふっ」
「おい…笑うな切るぞ」
「でもギラスって髪の手入れ好きじゃん…」
「ギラスの髪、とても綺麗だよね」
Aが褒めると、ギラスは腕を組んで少しだけ胸をそらしフン…と鼻を鳴らした。
「…(可愛い)」
「かわいい」
「(…可愛いなコイツ)」
約一名漏れてしまっている。
ヴィクターが紅茶を口に運ぶ。
「…それで?質疑応答は終わったか?」
「どうだろ。Aちゃんは?」
「…今はまだ…聞きたくても答えて貰えなさそうな質問ばかり。…でも絶対に突き止めて見せるよ。だけど…4人でこうした記憶は…消さないで…欲しいかな」
寂しそうに笑うAにヴィクターは、黙ってAの顎を掴んでクイとあげた。
恍惚。
「…貴方の声はまるで賛美歌…その賛美歌に応えましょう…望む所だ…僕は貴方にとって不必要な者は全力で排除したい…だけど…貴方の意思も…出来ることなら尊重してあげたい…」
ヴィクターの指が髪を梳いて、耳へ、首筋へ移る。
「何より…もがくお姿も綺麗だ……( Chu)」
席を立ってまで頬にキスを落としてくる。
そのままこっそりと他に聞こえないよう
声色を変え耳元で囁く。
「だから多少の事なら目を瞑りましょう…ご自分でお見つけになって下さい…ただし貴方は……(はぁ…)僕の…ものです」
一瞬だけAに見えた表情は、歪んだ喜びに満ち溢れていた。
「交渉成立か?」
「やーんなんかエ❤︎チな事言ったでしょヴィクター♡」
「うるせぇ黙れ即帰れ」
「変わり身〜(やーん)」
そこで思い出したようにフィオが声を上げた。
「そうだ!ヴィクター今夜泊めてぇ!」
泣き顔でフィオが突然懇願するので思わず動揺するヴィクター。
「なっ!?ダメに決まってんだろ!」
「お願いぃ!お父様のいつものが始まっちゃったのぉ!」
「ゲェ…バーティネリ卿の発作か…」
「子供の頃からこうしてきたでしょぉ…助けると思ってぇ!」
フィオは本当に切羽詰まった顔だ。
「しかし…お前…仮にもインキュバスは置けな…」
「失礼だなぁ!友達の可愛い子を奪ったりしないよ!」
「ぐぬ…」
「良いじゃない」
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- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名:フェンタニル | 作成日時:2020年11月29日 16時