Meow of a cat. ページ11
｢…にゃあぅうう…にゃあおううぅ…｣
その日町中にこだました猫の鳴き声は、まるで人の泣き声のようだった。
悔いているようにも、嘆き悲しんでいるようにも聞こえるその声は、しばし人の噂になった。
………
｢ギラス！しっかりして！てゆうか重い！何その手！切ったの！？｣
｢別になんでもない…うぷ…それよりもうちょっとマシに飛べないのか…吐きそう｣
｢黙れこの役立たずの夢魔野郎！ダイエットの計画でも立てるんだなこのインポ！おたんこなす！｣
｢誰がインポだボケ淫乱…｣
｢言いやがったな！落とす！今すぐ落とす！｣
しかしその瞬間勢いよく外に出てしまう。
｢っはっ！｣
｢っうっ…｣
｢お帰りお二人さん…｣
｢………なぜ縛られてる…そうゆうプレイなら俺のいない所でやれ｣
｢なんで俺を見るのかなぁ？あの人は望んでああなったの！｣
｢…？どちらかと言えばSだと数世紀思っていたんだが…実はMなのか…？｣
｢だーーっ！だから嫌いなんだよこの天然ボケナイトメア！｣
｢アル…頼みがあるんだが｣
｢なに！｣
今忙しいの！とアルフィオが振り返る。
｢…きつく縛りすぎたようでな…とってくれ｣
力ない笑顔だった。
｢…わかった…わかったよ全く…｣
ブツブツ言いながら縄を解こうと奮闘している時だった。
｢固結びだこれ…やだ！ネイル禿げちゃう…｣
｢うるせぇ…｣
｢あ゛？やんのかコラ｣
｢喧嘩は後にしろ…後で好きなだけ殴りあえ｣
｢あの…｣
｢…っこの声は！｣
Aが起き上がって怪訝そうに見ていた。
｢…何があったのか説明してくれるとありがたいのだけど｣
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：フェンタニル | 作成日時：2020年11月29日 16時
