春、来たる

今日:20 hit、昨日:1 hit、合計:42,436 hit

日常5 ページ7

ピリリリリ

携帯の着信音で俺はガバリと起き上がった。いつの間にか寝てしまっていたらしい。
染み出した汗は乾き、体を冷やしていた。

相手は椿、？

どうしたんだろう

『もしもし？』

椿「蛍！どこ行ってるの？もう深夜だよ！」

『え？！』

そう言われて慌てて、部屋の時計を見ると夜の12時をまわったところだった。

寝ていた時間が余りにも長すぎたみたいだった。
シャワーも浴びてないし、これはやってしまった。

『ごめん、防音室にいた。今から戻る』

そう着信を切り、楽譜を急いでかき集めて、部屋を出た。

自分の部屋のドアに鍵を差し込み、まわすが全く持って感触が伝わってこない。
もしかしてと思い、扉を引くと思った通り鍵が開いていた。

椿「あー！蛍！おかえり」

梓「おかえり」

『ただいま？』

なんでいるの？と聞くと、椿は何となくと言い、梓は椿が行くと言ったからだそうだ。