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日常13 ページ15

目を覚ますと白い天井が見えた。

俺はここを知っている。俺の第2の家だ。

ふと、手に温もりを感じて振り向くとそこには俺の手を握って眠っている棗がいた。

『な…つめ』

細々した声しか出なかったが俺の一言で棗の目が開いた。

棗「蛍!起きたのか?!」

良かった。と言って棗は俺を抱きしめてくれた。

棗「嫌な予感がして行ってみたら蛍が苦しんでて、怖かった。このままいなくなるんじゃないかって」

ぽろぽろと棗の頬を伝う雫を拭ってやる。

俺は棗を泣かせてしまった。本当は棗に喜んで欲しかったのに。

『棗。ごめん、俺には無理だった』

棗「何がだ?」

本当は、ほんとうは

『棗と同じ夢叶えられたら、ずっと棗と一緒にいられると思った……でも無理だった』

こんな俺はもう棗には必要じゃない?

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作者名:しのみや | 作成日時:2020年3月14日 22時

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