JUMPに最強男子登場 (ページ36)

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34話ページ36

俺は写真たてを倒して元に戻した

溢れてくる涙を拭き取り１階の食堂へと足を運んだ

山田「お、用は住んだか？」

「うん。すんだ」

大河「ねぇーもう帰っちゃうのー？」

俺の手を引っ張り駄々をこねる

「しーょがないだろ。明日は仕事なんだから」

伊織「大河、みんなが困るだろ。少しは我慢しろ。」

「伊織は大人になったな。サンキューな」

そう言うと伊織は少し微笑んで俯く

照れてるんだ

「さ、帰ろーかな」

山田「帰るよー」

山田が声をかけると玄関にみんなが集まる

磨羯「今日はありがとな。」

「また来るよ。それまでみんなを頼む」

磨羯「分かってるよ。行ってらっしゃい」

JUMP「ありがとうございました」

施設に背を向け俺達は歩き出した

「今日はみんなありがと。大河も伊織も玲もみんな喜んでた。」

光「楽しかった。またいつでも誘ってよ」

有岡「大河とはいい仮面ライダーごっこが出来るからなー」

髙木「大ちゃんは5歳児だよな」

山田「やっぱり幼い」

知念「大ちゃんは成長しなさそーだね」

有岡「お前らいいすぎだぞ！！」

そんな会話が続く

でも、前までこんな会話なんて耳障りにしか聞こえなかった

ただ、居心地が悪くてむしゃくしゃした

でも、今じゃこの会話すら心地いいなんて思ってしまう俺は変わったのだろうか

楽しくて仕方がない

「JUMPのメンバーで良かった…」

なんてボソッと呟くと

薮「え？い、今なんて言った…？」

薮ちゃんが目をまん丸にして聞いてきた

「だから、…JUMPのメンバーで良かったなって言った」

伊野尾「っ…俺は幸せですぅーー！！！！」

山田「打ち上げだな」

「そんな大袈裟な。」

中島「大袈裟も何もそう言ってくれるの初めてなんだからみんなびっくりしてるんだよ」

そっか、こんなこと言ったことないんだった

「そっか、」

その瞬間背筋に感じたビリッと走る何かの視線

ばっと後ろを振り向くが誰もいない

そして、遠くで鳴り響くサイレンの音

それがだんだん大きく聞こえて横を通る

それに俺は嫌な予感がした

山田「おーい春馬ー？行くぞー」

俺は山田の声を無視して走り出した

何故か行かなきゃ行けない気がして

俺は来た道を戻る

全速力で戻る

早く戻らなきゃ

そして、施設に着くとそこには目を疑うような光景が広がってたんだ

「な、なんで…」