5話 処刑 ページ5
副担任「残念なお知らせですが、この教室の仲間である木村良平さんが今朝階段から足を滑らせ打ち所が悪くお亡くなりになりました」
次の日の3時間目、副担任からその報告を聞いたとき、あたしは何故か手が震えた
それが嬉しさなのか人を殺してしまった恐怖による物なのかわからなかったけど、すごく興奮したのを覚えている
あたしを傷付けた罰だ！！
あたしを傷付けるような奴は、みんなみんな死ねばいい
今日家に帰ったら、次は誰を処刑しよう
辺りを見渡す
そうだ、次は浜田にしよう
浜田はこの前あたしが坂田達にパシられているのを見て笑っていたのを知っている
その日も急いで帰って、急いで夕飯とお風呂を済ませ部屋に籠もる
浜田美羽
死因はトラックに跳ねられ内臓破裂だ
木村の名前を書いた時と同じように、強く呪いを願いながら丁寧に名前と死因と死亡時刻を書いた
アキト「ねぇAちゃーん…」
「なぁにー？」
アキト「俺、またケーキ食べたいなぁ」
「今日はだめ」
アキト「なんでぇ？」
アキトが潤んだ瞳でこちらを見つめてくる
「今日は買ってないもん」
アキト「そうなんだー…」
「買ってきてあげるよ。コンビニのだけど」
アキト「ほんと！？嬉しい！」
「じゃ行ってくるね」
アキト「ぁ、でも女の子が一人で行くのは危ないよ…俺も一緒に行く」
「大丈夫だよ？それにアキト君他の人には見えないんだし外でアキト君と喋ってたら変な子だって思われるじゃん」
アキト「ぁ、たしかに…」
「じゃ、行ってくるね」
行ってらっしゃい、と手を振るアキトに手を振り返し部屋を出た。
階段を降り、玄関で靴を履いていると突然腕を掴まれた
母「こんな時間にどこ行くの？」
母は青白い顔で私の腕を掴んでいる
「コンビニ」
そう言って母の手を振り払った
母「待ちなさい！！」
聞こえてきた怒声も聞こえないフリをして大音量のイヤホンを耳に差し込む
流しているのはもちろん大好きなバンド「RUNA」の曲
RUNAの曲を聴いていると少し落ち着く
くだらない日常を鮮やかに裏切ってくれるバンドマン
その時だけは嫌なことも忘れられる気がした
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狂姫(プロフ) - MINORIさん» コメントありがとうございます＼(^o^)／嬉しいです！(｀；ω；´) (2022年10月26日 0時) (
レス) id: 13052b3de7 (このIDを非表示/違反報告)
MINORI(プロフ) - 読んでみました!続きが気になります…!三角関係的なのがおもしろいです! (2022年10月25日 23時) (レス) @page16 id: d1ddcbe9ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狂姫 | 作成日時：2022年7月2日 0時
