交渉はやめて準備砲撃 ２ ページ22
「そうか、俺のことわざわざグルッペンさんって呼ばなくていいですよ タメ口でいいですよ、Aさん、敬語も外していいので」
A「分かりました、私のこともわざわざさん付けしなくていいですよ 初対面なのに図々しくてごめんなさい、私のこともタメ口でいいですよ」
少しずつ夜はふけていった ２人とも晩御飯は食べていない さっき買ってきたステーキにするか、年代物のワインも父親から受け継いでいるからかなりの本数がある
俺にとってAさん食事を取れるなど、夢のようだった 政治思想について語り合う仲間も少ない この短き１週間に幸あれ
「ここがAの部屋、空き部屋が１５部屋あるから、大体友人達が使うから鍵さえ締めておけば、間違って入ったりしないだろうから」
階段を上がって２部屋右隣ののところ案内した
各部屋には大体政治思想、戦争関連のものしかない
アンティーク系統の家具が多いが、これは母親の趣味で集まっていたものだ
A「ありがとうございます!あ....えっと、ありがとう」
「そりゃ、敬語なんて簡単に取れないよな 俺もちょっと外せるの慣れてないからさ」
そういえば、案内した部屋には花瓶があったはず
明日から花をさしに行こう
「俺は晩飯作るからキッチンにいる 何かあったら呼んで?」
A「分かりました! あ....えっと、分かった」
俺はキッチンに行き、買い物袋から材料を取り出し、料理の準備を始めた
地下のワイン庫に行き、ワインを取ろうとした時明日から飾る花を何にするか考えていた
「バラ、ガーベラ、ポインセチア、マリーゴールド、ユリ、トリカブト....
待て、トリカブト?俺はトリカブト育ててないぞ 父親でも母親の趣味でもない あぁ、思い出した」
あのトリカブトは貰ったものだった
だいぶ前にくられ先生がやってきたときに「これどうぞ」って言われて手渡されたのがトリカブトだ
とんでもない神経毒の植物なのになんで貰ったのかわからなかった
一応毒物所持に関する文献を読んだり許可書も取得しているので一応問題は無いが....
ワインを取ってきて、また料理の続きをしていく
晩飯ができた 時間も遅い 俺も仕事があるし、今日はコラボを撮るんだ
そして、明後日仕事 今日明日は休みだ
その次はどうだったか
「おーい、A 晩飯食べていないだろうから食べるぞ」
今日は、和牛ステーキ、サラダ、ライス、杏仁豆腐、そして１９４２年モノのワインだ
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作者名：湿気ったプリン | 作成日時：2018年5月22日 14時
