Ich wollte dich sehen【wrwrd!】〈gr〉 (ページ17)

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夢主side

私はグルッペンさんの車に乗っている
今回ホテルを予約し忘れたので、「家に来るか?」など、言われもう言葉も発せなくなっていた
グルッペンさんの家は、どういうのだろうか
車の助手席と運転席で意気揚々と喋っていた影はなく、ずっと黙ったままであった
チラッとグルッペンさんの横顔を見るとまっすぐ見ているだけだったので、話しかけようにも話しかけることは出来なかった
見た時に光る黒十字のイヤリングは夜の街中のライトに照らされて綺麗だった
信号に止まった時、彼は言った

グルッペン「どうかしました?何か忘れものでもしました?」

A「いえ...何でもありません!!」

不意に向いた顔に合わせるのが申し訳なかったので、すぐ前を向いた
すごく失礼だし、傷つけてしまったのではないか?と思っている
そして、これから家に着くまでの１時間半の間、ずっと私は黙ったままでイヤホンでこっそり【我々だ】の動画を流して見ていた

～１時間半後～

グルッペン「着きましたよ、遠くてごめんなさい」

そう言って、さっさと運転席から降りた彼は私の重いトランクや機材セットを簡単に下ろして、助手席のドアを開け

グルッペン「Aさん、ここが私の家ですここを１人でいるには大変なので、友人達を招いたりしますけどね」

そこには、城とまではいかなくともまるで屋敷そのもの庭まで完備されていて、そこにはバラやガーベラ、ブーゲンビリアなどがあった
１つだけ恐ろしいものがあったが気にしないでおいた

A「大きいですね...これをグルッペンさん１人で?」

グルッペン「友人達と一緒にいる時もありますよ、今日はいないですが明日はバーベキューするのでちょこちょこ来るかもしれないですね....あなたも来ますか?」

バーベキューはしてみたいが、あのグルッペンさんの友達....ちょっと怖い私より明らかに歳上の友達....やっぱり怖い!!

A「いえ、私は部屋で大人しくしてますね」

グルッペン「そうか、あ、俺のことわざわざグルッペンさんって呼ばなくていいですよ、タメ口でいいですよ、Aさん」

A「私のこともさん付けしなくていいですよ初対面なのに図々しくてごめんなさい、私のこともタメでお願いします」

今日から１週間、私は彼の家で過ごすことになった

グルッペン「ここがAの部屋、空き部屋が１５部屋ある明日から友人達が使うから鍵さえ締めておけば、間違って入ったりしないだろうから中にある本は好きに読んでいいから」