レモン色、ひらり番外編～Apres cela～（Kazunari.N) (ページ6)

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「ごめんなさい。疲れてるのに

せっかく来てくれたのに」

あーこのお嬢さん俺が何でこうなってるか

気づいてねーな

でもこんなに独占欲の強い俺を知って欲しくない

こんなに余裕がないなんてカッコ悪い

和「大丈夫だよ。ちょっとぼぉっとしてたな」

取り繕って言う俺に

「和也さん、これもう一個プレゼントなの」

もう一つ包みを渡された

Aはぽろっと涙を一粒こぼして

「おうちで使ってください」

そう言いながら俺のコートやらカバンを用意してくれる

いやいやまだ帰りませんけど？

和「Aちょっと待てって

これ何？ここで開けていい？」

ちょっと頬を赤らめて頷く君

グリーンのシックな包みを開けると出てきたのはまたもやパーカー

俺が？って顔だったせいだろう

またAが泣きそうになりながら

「さっきのパーカーはちょっと凝ったデザインだったでしょ？

お家できてもらえる物もないかなと思って探していたらこれ見つけたの」

目の前で広げてみる

肌触りの良さそうなスウェット生地で確かにルームウエアにいい感じ

パーカーの向こうの可愛い子が心配そうにこっちを見ている

安心させてやろうと思った時

あれ？

ちょっと待て？

和「A、これってさもしかしてペア？」

気づいちゃいました？ってつぶやいて赤く頬染めて俯く君

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