Twinkle Star Ⅱ (ページ6)

今日:25 hit、昨日:57 hit、合計:110,753 hit

長い道のりの果てページ6

.

TEN side

テンに話があるの、と言われて少し早めにやって来た練習室。

ドアを開ければAがストレッチしていて、開脚しながら僕に手を振った。

『〈ふふ、やっほ〉』

TN〈幸せそうだね、何となく話は分かるよ〉

『〈それでも自分の口から言わせて欲しいの〉』

TN〈はいはい、どーぞ〉

ちゃんと正座して、こほん、と咳払い。

星空のようなキラキラの目で僕に伝えた。

『〈私ね、ロンジュンと付き合うことになったよ〉』

TN〈うん、おめでとう〉

反応薄くない？！とプンプン怒っているけれど、僕達からしたら直ぐに付き合いそうなことは目に見えてたし、両思いから付き合うまでの時間が長すぎて焦れったい程だった。

それでも、二人がお互いを尊重した形で付き合えたかな、と思えば嬉しいし、二人とも馬鹿じゃないからヘマはしなさそうだし。

それからは、丘の上に行って星空の下でね～って告白された時の話をめちゃくちゃ詳しく教えてくれた。

なんなら、何回キスしたかまで教えてくれた。告白する前にキスしちゃうだなんて、ロンジュンも大胆だなあ…

『〈幸せになったから、もっとお仕事頑張ってシズニにも幸せ届けないとって思って〉』

TN〈いい心構えだねえ〉

『〈ふふ、たまには惚気話聞いてね〉』

TN〈うん、テン口硬いから安心して〉

僕の言葉にちょっと疑うような視線を向けてたけど、そもそも僕が口を滑らさなくたって大体ヘチャン辺りが勘づいて直ぐに噂にするよ。

.