793話です ページ26
「あ。そういえば恭香さん。高校はいいんですか?」
もしもHRが始まる時間が並中と同じならそろそろ予鈴がなるのではないだろうか。ふと気になったことを聞いてみると恭香さんはええ、と優雅に笑う。
「少しぐらい…1時間、2時間遅れたって先生から文句など言われないわ」
まあそんな輩がいたらみてみたいものだけど、と笑みを深める恭香さんに私は口角を引きつらせた。
確かに……名家出身の恭弥さんの血縁者である恭香さんに文句を言う命知らずはいまい。そうですか、と返す他なかった。
……とここで腕を掴まれた。いきなりのことで振り返ればツナがいる。
「ユキ、ちょっと来て!!」
「え……き、きてってどこに……」
「いいから!!」
ぐいぐいと引っ張るツナの後ろには古里さんがいる。目が合うがすぐに逸らされた。
そういうところ昔のツナに似ているな、と思ったらツナに早くと急かされる。
仕方ないなと思いつつ、私はいってらっしゃい、と手を振っている綾の手を思いっきり掴んだ。
ギョッとする綾さんに私は笑う。傍観に徹していた罰だ。とことん巻き込んでやろう。
「さ、貴女も行きましょうね。綾」
「え、ええ!??そ、そんな!!なんで私までぇ遥弥兄さん、ヘルプ!!!」
「……」
助けを求める綾に対し遥弥さんはバッと目をそらす。助ける気0。見送る気満々のようだ。
遥弥兄さぁぁんと叫ぶ綾に遥弥さんは仕方なさそうに綾を見て手を振った。
「沢田は多分屋上に行くと思うから、ついでにその書類、恭弥兄さんに届けてきなよ。喜ばれるんじゃない」
なるほど…屋上か。うん、ツナは何故私を巻き込んだのだろう。私一人で恭弥さんの怒りを鎮められると本気で思っているのだろうか。
見当違いも甚だしい。無理に決まってる。
「い、いやいや遥弥兄さん何言ってんの!??あんな怒りマックスの
「いるじゃん。君の隣に」
「あ、ユキね!!なるほどぉ……確かに勇者だわ。魔王の兄さんですら歯が立たない勇者様ですわ……じゃないわ!!」
ノリツッコミのつもりだろうか。一人漫才をしているようで面白い。……そういえば綾のノリツッコミレベルが少し上がった気がする。
「帰ったらフルーツタルト作ってあげるから」
「ガトーショコラ!ガトーショコラがいい!!」
「はいはい」
約束だからね、と叫んでいる綾を私はそのまま屋上まで連行した。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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さにー☆彡(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます、お話については夜野兎さんと決めていきます! 主人公というのはユキちゃんでしょうか……? とにかくこれからも頑張ります。 (2018年8月12日 7時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - もしできたら、そんなティナちゃんが主人公のお話しを読みたい、なんて言ってみたり...(*/□\*) これからも更新頑張って下さい!応援してますm(_ _)m (2018年8月11日 23時) (レス) id: 8ae51bebd5 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 初めまして!いつも楽しく読ませて頂いてます!!さにーさんの作品はほとんど読ませて頂いたんですが、特にティナちゃんが大好きです(^ー^)師弟の関係でティナちゃんを嫌っているように見えて尊敬しているところもある。そんな師弟関係についにやけながら読んでます苦笑 (2018年8月11日 23時) (レス) id: 8ae51bebd5 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - マリアさん» コメントありがとうございます!まだまだ先は見えませんがこれからもよろしくお願いします! (2018年7月14日 22時) (レス) id: 7528447bd9 (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - いつも見させていただいています!まさかこのタイミングで百蘭とは!驚きです!?もしかして、雲雀姉弟の母上でますか?楽しみです!更新頑張ってください(`・ω・´) (2018年7月14日 21時) (レス) id: aef3096be5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜野兎×さにー☆彡 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時:2018年7月10日 21時