海の上の流れ星。 (ページ17)

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「でも思ったんです。それって多分年齢関係なくみんなそうなんじゃないかなって。結局みんな、今が一番若いわけじゃないですか。今こうして私が話してる間にも時間は一分一秒進んでて、私たちは確実に歳を取ってる。

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だから今の臣さんだって、もちろん私も、無駄にできる時間なんて本当は一秒たりとも無いと思うんです。

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...だから臣さんも。もちろんお仕事に全力注ぐのはすごく素敵でカッコいいと思いますしそれが本当に今臣さんがしたいことなんだとも思います。だけどその、なんていうか、無理だから諦める、とかはして欲しくないなって...

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ごめんなさい。上手く纏まらないんですけど、臣さんも、きっと今しか出来ないことばかりだと思うんです。プライベートのことも。だから、仕事が忙しいからプライベートは諦める、とかはして欲しくないです。後悔しないようにして欲しいなって、思います...私は。」

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何言ってんだろ、私。なに歳上の芸能人にただの21の小僧が偉そうなこと言っちゃってんの。こんなこと言えるような立場じゃないのに。自分だってダメダメなくせに。

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「ごめんなさいお酒飲み過ぎたみたいで変なこと言っ、

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「なんか刺さった」

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「...え？」

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「なんかグッと来たわ。今のAちゃんの言ったこと。

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でもAちゃんってあれだね、さっきから話し聞いてて思ったけど、周りの人の感情にはすごく敏感に気づくのに自分のこととなると途端に分からなくなっちゃうタイプ。

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Aちゃんこそ、もっと自分の感情に我儘になった方が良いんじゃない？それこそ後々後悔、すると思うよ。」
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全部見透かされてる、私の気持ち。
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この人には多分、嘘つけない。
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