海の上の流れ星。 (ページ15)

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お酒も進んで、空いてるお皿も出てきた頃。

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「この間別れちゃった彼氏？はどんな人だったの？」

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「...まだしますか、その話」

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「するね。笑聞きたいもん」

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「真面目な人でした、物凄く。...私、中高一貫校だったんです。だから中学の頃からお互い知ってて。中学でも高校でもサッカー部のキャプテンやってました、彼。

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普段教室ではすごい静かで寡黙って感じで。女子とも全然話さないし少し近づきにくい雰囲気だったんです。

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でも放課後教室からグランド見てたら、まるで別人みたいに違って。チーム全員を引っ張ってるカッコいいキャプテンでした。後輩にも慕われてたし、部活仲間だったり友達の前では凄い笑顔だったんです。

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なんかその姿見て、もっと知りたいなって。私も近くでその笑った顔見たいなって思ったんです。後々彼は勉強もできること知って、高三の時は特進クラスでした。笑

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...憧れみたいなものがあったんだと思います。私はなにか熱中できるってものも無かったし、自慢できるような特技も持ってなくて。勉強も部活も中途半端。

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あ、ちなみに私はバスケ部だったんですけど、中学でも高校でも副キャプテンで。コーチからは「Aが一番上に立つと、完全なピラミッドができて誰も意見出せなくなる」って言われました。笑

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それからなんか、まあ勉強も全部平均を目指すようになっちゃって。彼とは高一のときに同じクラスになって、それから友達の期間が続いて高三で付き合い始めました。彼は特進クラスだったので推薦で志望校のA学に受かって、私は後々留学したかったので語学の専門学校に進んで。

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それから上手くやってたんですけど、結果振られちゃいましたね。笑 ... ってごめんなさい、長々と自分の話しちゃって。」

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「全然、俺が聞いたし。てか俺も専門だったから分かるんだけど専門ってだいたい2年だよね。留学、しなかったの」

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「...はい。」

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「そっか。...まあ色々あるわな。俺も結局今美容師やってないし。笑」
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